第9話 ケータイ小説と会話劇

俺「なあなあ、脚本や演劇、ギャルゲーや美少女ゲームの書き方をしてみるよ」


妹「どんな感じ」


俺「初めてやるんだけど、たぶんこんな感じ」


妹「適当過ぎない?」


俺「だって会話劇なんて書いたことないし。わけわからん」


妹「たしかに。これって小説とちょっと別だよね」


 妹は自己啓発書を読む。


 彼女の部屋から持ってきたお気に入りの自己啓発だ。


俺「動画や芝居、絵や音楽をつけるとさまになるんだけど」


妹「まあ、一種の書き方だしいいんじゃない?」


俺「たぶん、そういった特殊な技術が必要なんだと思う。俺は勉強不足です、すみません」


妹「この形式で面白いのって才能ある人だよね。あとめっちゃ会話面白い人」


俺「これなら描写いらないから、義理ぎりの妹が兄貴に迫ってる感じで言ってみて。エロい感じで!」


妹「なぜそんなに迫真!? まあ、いいけど。漫画一冊ね」


俺「はいはい。ちょっとエロ描写やってみるよ」


妹「お兄たくましい(棒読み)」


俺「うぉおおおおおお(声だけ)」


妹「お兄のテクニックすっごい(棒読み)」


俺「にゅらららっららっら。気持ちィいいいい(声だけ)」


妹「お兄の気持ちい。まるで18禁みたい(棒読み)」


俺「ありがとぉおおお。俺のインスピレーションが沸き立つ!」


妹「もういい?」


俺「うん、これなら18禁描写が書けるな」


妹「カッコ、声だけ、ね。あとは妄想で保管してくださいませ」


俺「会話だけってのも面白いね。小説は奥が深い」


妹「より精進してください、お兄」

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