幕間三十一:大切な宝物ってある!?

時崎「なんか、疲れたな・・・」

七夏「柚樹さん☆ お疲れ様です☆」

心桜「お兄さんっ! お疲れっ!」

時崎「いや、まだ頑張らなければ!」

心桜「いや~今回はつっちゃーとお兄さんに助けられたからね。ホントありがとう!」

七夏「くすっ☆」

時崎「実は、直せられるかどうかヒヤヒヤしてたよ」

心桜「すみません、ご迷惑をお掛けしました」

笹夜「ごめんください♪」

時崎「高月さん、いらっしゃい!」

笹夜「と、時崎さん!? こ、こんにちは♪」

時崎「こんにちは!」

七夏「笹夜先輩! いらっしゃいです☆」

心桜「こんちわ! 笹夜先輩!」

笹夜「心桜さん・・・もう大丈夫なのかしら?」

心桜「はい! 大丈夫です! 前回はありがとうございました!」

笹夜「いえ・・・良かった♪」

時崎「んじゃ、皆揃ったみたいだから、七夏ちゃん!」

七夏「はい☆」

時崎「後はよろしく!」

七夏「え!? 柚樹さん!?」

心桜「お兄さん!?」

笹夜「あ・・・」

時崎「色々と、行わなければならない事があって・・・ごめん」

七夏「分かりました♪ 私に任せてくださいです☆」

時崎「ありがとう! 七夏ちゃん!」

心桜「ま、お兄さんも忙しそうだし、仕方がないか」

笹夜「心桜さん、それは何かしら?」

心桜「これですか? あたしの宝物だよ!」

笹夜「まあ♪ 素敵なオルゴール♪」

心桜「中を開けると・・・」

笹夜「あら♪ 可愛い♪」

七夏「くすっ☆」

心桜「笹夜先輩は、何か宝物ってありますか?」

笹夜「私? ピアノとピース・・・かしら?」

心桜「おお! ピアノ! 大きな宝物ですね!」

七夏「素敵なプレゼントです☆」

笹夜「ええ♪ 私が幼い頃、ピアノに強く興味を示したらしく、両親からお誕生日プレゼントとして♪」

心桜「お誕生日のプレゼントにピアノですか!? それはスケールが大きいですね!」

笹夜「突然、大きなピアノがお家に届いたから、嬉しいというよりも驚きの方が大きかったかしら?」

心桜「あはは・・・なんとなく分かります! でも、小さいピアノもあるはずなのに、いきなり本物とは!」

笹夜「私、幼い頃、あまり物事に関心を示さなかった事を両親は悩んでいたみたいで・・・でもピアノだけは違ったらしくて・・・それだったら、思い切って本物のピアノを・・・という事だと聞かされました」

七夏「それが、今の笹夜先輩の素敵な演奏になっているのですね☆」

笹夜「ありがとう♪ 七夏ちゃん♪」

心桜「最初から良い物に触れておくと、後々良いのは確かだからね!」

七夏「くすっ☆」

笹夜「ええ♪」

心桜「でも、最初にピアノだと、後のお誕生日プレゼントは大変なんじゃないの?」

笹夜「どおしてかしら?」

心桜「どおしてって言われても・・・次の年の誕生日プレゼントは何だったんですか?」

笹夜「ピアノのピースや、図書券です♪」

心桜「そっか、さすが笹夜先輩のご両親ですね! でも、少し寂しくないですか?」

笹夜「いいえ。最初のピアノのプレゼント、私にとっては両親からの一生分のプレゼントだと思ってます♪」

七夏「ここちゃー! すみません、笹夜先輩」

心桜「納得です・・・失礼いたしました」

笹夜「七夏ちゃんの宝物って何かしら?」

七夏「わ、私!?」

笹夜「ええ♪」

七夏「えっと・・・」

心桜「ん? つっちゃー?」

笹夜「七夏ちゃん?」

心桜「これ!?」

七夏「あっ!」

笹夜「まあ♪ セブンリーフの写真立てかしら?」

心桜「そう言えば前から置いてあったけど、写真、入ってないよね」

七夏「・・・・・」

笹夜「心桜さんっ!」

心桜「分かってますって! だけど、このままじゃ色々と寂しいかなーと思ってさ」

七夏「・・・・・」

笹夜「それは・・・」

七夏「ここちゃー」

心桜「ん?」

七夏「この写真立て・・・いつか写真を入れて飾ろうと思ってます☆」

心桜「おぉ! それは楽しみだよ!」

笹夜「七夏ちゃん♪」

七夏「だから、もうちょっと待っててもらえるかな?」

心桜「もちろん! 待つよ! ねっ! 笹夜先輩!」

笹夜「ええ♪」

七夏「ありがとです☆」

心桜「その時こそ、つっちゃーにとって本当の宝物になるんだろうね!」

七夏「え!? えっと・・・」

笹夜「七夏ちゃん♪ 焦らないで少しずつ参りましょう♪」

七夏「は、はい♪」

笹夜「という事で、七夏ちゃんが少しずつ頑張る『翠碧色の虹』本編はこちらです♪」

笹夜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

心桜「さ、笹夜先輩!?」

笹夜「あっ、すみません・・・先週の流れでつい・・・」

心桜「あーびっくりした! 流石、適応能力高いですね~」

七夏「もう・・・ここちゃー!」

心桜「んじゃ、続きはあたしが!」

笹夜「お願いいたします♪」

心桜「ではでは、あたしと笹夜先輩も少しずつ頑張る『ココナッツ』宛てのお便りはこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

七夏「みんなの宝物って何かな?」

心桜「聞かせてもらえると嬉しいよね!」

笹夜「ええ♪」

心桜「お兄さんの宝物ってなんだろ?」

七夏&笹夜「え!?」

心桜「お二人の『え!?』が、左右からステレオで来たよ!」


幕間三十一 完


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幕間三十一をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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