幕間二十九:夜店よもやま話

心桜「ふぅー」

七夏「どしたの? ここちゃー?」

心桜「今日は楽しい事が沢山あったね!」

笹夜「ええ♪」

七夏「そういえば、ゆーちゃんは?」

心桜「ん? あたしが『付いてくんな』って言っておいた」

笹夜「まぁ・・・」

心桜「だって、またゲームソフトくじで、おこずかい使い果たされると困るからね!」

七夏「大丈夫だと思います☆」

心桜「そうかなぁ? 笹夜先輩! 美夜っちは?」

笹夜「え!?」

心桜「花火大会、来なかったのですか?」

笹夜「ええ♪ 美夜はお友達とお約束があったみたいです」

心桜「そうなんだ」

笹夜「それに、私の家から花火大会は、隣町になりますから」

心桜「まあ、確かに一駅でも結構距離があるからね」

笹夜「私は定期券があってお手軽ですけど♪」

心桜「なるほどねー。おこずかいの少ない中学生の厳しい現実だねー」

笹夜「美夜は今、おこずかいを節約しているようです。ああ見えて結構しっかりしてる所もありますから♪」

七夏「美夜ちゃんは、しっかりさんです☆」

心桜「それは、笹夜先輩の妹ですからね!」

笹夜「少し、複雑です・・・」

心桜「確かに、夜店でのお買い物って、結構おこずかい持ってかれるからね~」

七夏「はい☆ 気を付けないと後で苦労します」

心桜「でも、なんかあの雰囲気に押されちゃうんだよね~」

笹夜「ええ♪ 分かります♪」

心桜「毎年、夜店の内容ってだいだい同じなんだけどさ」

七夏「くすっ☆」

心桜「メダルゲームなんかは、近所の商店街でも楽しめるんだけど、なんか遊んでしまうよ・・・あ、今回は遊ばなかったけど」

笹夜「同じであっても、その時『楽しい』と思えてる事に意味があると思います♪」

心桜「おお! まさにそのとおり! さすが!」

七夏「今年は、笹夜先輩も一緒で、とっても楽しかったです♪」

笹夜「私もです♪」

心桜「お兄さんも居たからねっ!」

七夏「・・・・・」

心桜「そう言えば、お兄さん、つっちゃーのりんご飴、半分食べてなかった?」

七夏「こ、ここちゃー!」

笹夜「まあ♪」

心桜「あれってさあ、よくよく考えれば・・・」

七夏「うぅ・・・・・」

笹夜「心桜さん・・・」

心桜「よくよく考えれば、もっと小っさいの無かったっけ?」

七夏「・・・・・え!?」

笹夜「小さいの?」

心桜「確か『ひめりんご飴』だったっけ?」

笹夜「あ! ありますね♪」

心桜「あれなら、一人でも食べきれると思ったよ」

七夏「はい☆」

心桜「お兄さん、なんで大きいりんご飴を買ったんだろうね?」

七夏「・・・・・」

時崎「それは、絵になるからだよ!」

心桜「うわぁ! びっくりしたぁ!」

七夏「くすっ☆」

笹夜「~♪」

心桜「二人はなんで驚かないの?」

七夏「柚樹さんが、ここちゃーの後ろにそーっと近づいて来てました」

笹夜「ええ♪」

心桜「えぇ~! なんで教えてくれな・・・そういう事か!」

時崎「そう! そういう事! じゃ、俺はこれで!」

心桜「あれ? お兄さん? 本編だけでなく、幕間もですか!?」

時崎「一撃離脱が俺のやり方だ!」

心桜「どこかで聞いたことがあるような台詞!」

時崎「まあ、天美さんの反撃が来る前に撤退しとくよ!」

心桜「あはは! そんなに身構えなくてもいいのに!」

笹夜「時崎さんと心桜さんの攻防戦も、よく見られますね♪」

七夏「くすっ☆」

心桜「お兄さんって、なかなか、からかいがいがあるからね!」

七夏「もう! ここちゃー!」

心桜「いやいや、つっちゃー。乗っかってきてくれる人って、一緒に居ると楽しいからね。一応、褒めてるんだけど・・・」

七夏「はい☆ 柚樹さん一緒だと楽しいです☆」

笹夜「・・・・・」

心桜「ん? 笹夜先輩? それは?」

七夏「笹夜先輩、それ、とっても綺麗です☆」

笹夜「ムーンストーンのペンダントです♪ 素敵な思い出になります♪」

心桜「あたしのスーパーボールも楽しい思い出になるよ!」

笹夜「ええ♪」

七夏「はい☆」

心桜「今回は、色々と手堅かったよね」

七夏「え!?」

心桜「だって、後になって困る物は買ってないから!」

笹夜「どういう事かしら?」

心桜「まあ、きんぎょとか、風船ヨーヨーとか。生き物は後で困る事があるし、風船ヨーヨーは、そんなに長持ちしないから、思い出の品にはなりにくい」

笹夜「なるほど♪」

心桜「今回、お兄さんがスポンサーだったから、色々買えたと思うんだけど、なんかこう買う前に考えてしまって」

笹夜「それは、時崎さんがお財布を管理されてましたから、あまり派手には使えないという心理が働いたのだと思います♪」

七夏「柚樹さんにお財布をお任せしても安心です☆」

笹夜「ええ♪」

心桜「いや、それは人によるかも?」

七夏「え!?」

心桜「ゆう・・・あたしの弟が居なくて正解だったよ」

笹夜「まあ、その辺りも、時崎さんならきっと大丈夫だと思いますけど」

七夏「はい☆」

心桜「そうかなぁ・・・とにかく、夜店は誘惑が沢山あるからね!」

笹夜「予め、持ってゆくおこずかいの上限を決めておくと良いと思います♪ それ以上は使えませんから♪」

心桜「いや、笹夜先輩! あたし、弟におこずかい持ってかれたんですけど・・・」

笹夜「す、すみません・・・」

心桜「だから、上限は『弟を連れて来ない』だったんだよね!」

笹夜「まぁ!」

七夏「ここちゃー・・・」

心桜「あはは! またみんなで楽しめるといいよね!」

笹夜「ええ♪」

七夏「はい☆」

心桜「って事で、つっちゃーが楽しむ『翠碧色の虹』本編はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

七夏「くすっ☆」

心桜「そして、あたしと笹夜先輩も楽しむ『ココナッツ』宛てのお便りはこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

七夏「あ! おたより、待ってますね☆」

笹夜「私も、お待ちしております♪」

心桜「よーし、これからも楽しくゆこー!」

七夏「はい☆」

笹夜「ええ♪」


幕間二十九 完


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幕間二十九をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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