随筆三十一:あてが外れた!?

笹夜「ごめんください♪」

七夏「笹夜先輩☆ いらっしゃいです☆」

笹夜「こんにちは、七夏ちゃん♪ あら? 心桜さんは?」

七夏「えっと、お買い物です☆」

笹夜「そうなの?」

七夏「はい☆ 私達のお昼も買ってきてくれるって☆」

笹夜「まあ! いいのかしら?」

七夏「任せてって話してました☆」

笹夜「そう言えば、いつも七夏ちゃんや心桜さんにお世話になってますから、私もおみやげを考えておきますね♪」

七夏「そんな、私はいいですよ!」

心桜「あたしは、いただきます!」

七夏「ひゃっ☆」

笹夜「きゃっ!」

心桜「笹夜先輩! いらっしゃいです!」

笹夜「こ、こんにちは。心桜さん」

七夏「ここちゃー☆ お疲れ様です☆」

心桜「買ってきたよー」

七夏「ありがとです☆」

笹夜「まあ! こちらは?」

七夏「えっと・・・」

心桜「あたし、カレーパン! つっちゃーは、シュークリームね!」

七夏「はい☆」

心桜「んで、笹夜先輩は、メロンのタルトです!」

笹夜「まあ♪ メロン♪」

七夏「ここちゃー?」

心桜「ん?」

七夏「どおして、これになったの?」

心桜「笹夜先輩は、メロン優先と思ってね!」

笹夜「私は、みんなと同じでも・・・」

心桜「ありゃ!?」

笹夜「それ以前に、何が『同じ』なのか分からないですね」

心桜「確かに、あたしはカレーパン、つっちゃーはシュークリーム、笹夜先輩はメロンのタルト。別にスイーツで統一されている訳でもないし・・・あっ!」

七夏「どしたの? ここちゃー?」

心桜「あたし達は、何が『同じ』かは、分かってるよね?」

七夏「えっと・・・」

心桜「あたしが買ってきた、カレーパンとシュークリームの共通点!」

笹夜「どちらも中に具・・・かしら♪」

心桜「おぉー! 確かに! メロンのタルトじゃなくて、メロンパンだったら、みんな同じだったかもね!」

笹夜「メロンパンは、中にクリームが入っているのと、入っていないのがあります♪」

心桜「さすが! こだわりが違いますなぁ」

笹夜「す、すみませんっ!」

心桜「いえいえ、あたしも『メロン関係で、これ』があれば、それにしてたかも知れないけどさ!」

七夏「ここちゃー、これは、なかったの?」

心桜「一応、探してみたんだけどね・・・ま、あたしたちは、ともかく、笹夜先輩はこれ、どうなのかなーと思ってさ」

笹夜「私は、構わないです♪」

心桜「そうでありましたか!」

笹夜「ええ♪」

七夏「結局、これって、みんなに伝わってるのかな?」

心桜「たぶん、伝わってない!」

笹夜「このままで、いいのかしら?」

心桜「まあ、カレーパンとシュークリームの狭間を楽しむのも良いかもね!」

七夏「そんな・・・」

心桜「んじゃさ! カレーパンとシュークリームを交互に食べてみるとか!?」

笹夜「あまり、想像したくはないですね」

心桜「なんで? だってさ、カレーパンを食べた後に、シュークリームを食べるって事、普通にあったりしない?」

笹夜「何をもって『普通』なのかしら?」

心桜「辛いものを食べた後に甘いデザートって言えば『普通』かな?」

笹夜「ええ♪ それなら分かります♪」

心桜「んで、普通にない?」

笹夜「確かにありますけど、交互に頂く事とは随分異なるかしら?」

心桜「どーせ胃袋の中でひとつになるんだからさ!」

笹夜「胃袋に味覚はありませんので♪」

心桜「あはは・・・そ、そうだねー、あったらイヤかも!?」

笹夜「心桜さん、それが答えなのではないかしら?」

心桜「うっ!!! ところで、つっちゃー!」

七夏「は、はい!?」

心桜「さっきから、カレーパンとシュークリームを交互に眺めてるけど・・・まさか!?」

七夏「え!?」

心桜「まさか、交互大作戦を視野に入れてたとか!?」

七夏「えっと、カレーパンは可愛くて、シュークリームは素敵だなって♪」

心桜「なるほどねー! 付け加えれば、メロンのタルトはクールだねー!」

七夏「くすっ☆」

笹夜「ますます分かりません・・・」

心桜「あたし達は分かるけどねー♪」

七夏「なんか、『おあずけ』のような気がしてきました」

心桜「あ、ごめん! んでは、早速いっただっきまーす!」

七夏「くすっ☆」


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


笹夜「結局、伝わってないままになってませんか?」

心桜「そうだねー。言葉だけで伝えることの難しさときたらもうっ!」

七夏「いいのかなぁ」

心桜「ま、良くはないね・・・って事で、おーい! 原作者! 何とかしろ!」

七夏「私達だけでなんとかできないのかなぁ?」

心桜「よし! んじゃ、つっちゃー頑張ってみよー」

心桜「って事で、これからもつっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

笹夜「結局、伝わっていないのですけど・・・」

心桜「あはは! お手紙でこの件のお問い合わせでも頂いたら、お答えいたしますか!?」

笹夜「え!? そういう運びだったのかしら?」

心桜「っそ! 時に謎は謎のままで引っ張る事も必要なので!」

七夏「と、とにかく、おたより待ってますね☆」

笹夜「なんか、不安です・・・」


随筆三十一 完


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随筆三十一をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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