橙色の香りに染められて

‪金木犀がいつも素敵な香りを魅せつけてくるから、自ら罠にかかって、遅く歩くことにする。

ちょっとでも嗅いでいたいから、ちょっと疲れたから遅く歩こうよ、と友人に言って、誤魔化したりする。

金木犀はそんな私の努力を知ってか知らずか、冷たい風に吹かれて、微笑んだ。‬

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