16章 リベンジ
デミ・あんこ・直樹は力の珠を5つ集めていた。新ソ連にあると思われる力の珠は残り1つである。三人は国内にある残り一つの玉を手に入れるために、モスクワ共和国に居た。デミはゲームセンターでダンスゲームで遊んでから直樹と合流した。毎日欠かさずに4時間はゲームセンター通いしているのである。一方、あんこはヘアサロンに通ってから直樹と合流した。あんこは毎日欠かさずに3回はヘアサロンに通っているのである。
合流した三人には力の珠の反応を頼りに、モスクワ共和国の山奥のとある洞口に辿り着いた。
「ここに6つ目の珠があるのね!」
「力の珠の反応が強くなっている!間違いない!」
「この先の洞窟にあるのね!」
「ここだ!間違いない!」
「そこまでだ!」
その目の前に一督戦隊が現れた。
「一督戦隊!どうしてここに?」
「匿名のタレコミがあったんだ。ここに力の珠があるというな。」
「くっ!横取りしようとするなんて卑怯だぞ!」
「黙れ!裏切り者。」
「力の珠は渡さないわ!」
一督戦隊と魔小女ツー&直樹の乱戦が開始されるのであった。
剛は直樹と、ハルヒはあんこと、一は第四形態になりデミと交戦していた。
「ドレインカッター!!!」
「この女…!いつのまにこんなに強く!?」
「炎雷砲弾!!!」
「なにぃい!?君、本当に剛なのか!?そんなバカな!剛がこんなに強いわけがない!」
「魔砲連撃!!!」
「こんなものぉ!」
(く…、力の珠の影響か!以前よりも強くなっている!)
力の珠はあんこが一つを頭に、デミが二つを頭に、直樹が両手に二つ付けていた。
「気合いドリル!!!」
「魔ホール!!!」
デミはワープホールを出現させた。しかし、気合いドリルはホールごと吹きとばした!
「なんですって!」
「これが僕のフルパワーだ!」
「なら、私もフルパワーでいくわよおおお!!!」
デミと一は互いにマックスパワーで死闘を繰り広げた。ハルヒはあんこ、剛は直樹も激闘を繰り広げている。
「ドレインビーム!!!」
「きゃあ!!」
その衝撃であんこの髪が一本切れ落ちた。
「あたしぃいのおおおかぁみぃがあああああああああああああ!!!!」
あんこは魔槍から巨大な魔弾を発射した。
「あたしの美しさを汚したわねえ!!!!」
「きゃああああああああ!!!」
「あたしの命より大切な髪の毛を一本でも傷付けたら絶対にゆるさないわあああああ!!!」
あんこはハルヒを追い詰めた。
「生まれた時から一度も切らずに伸ばし続けたあたしの赤髪を汚した罪は死でしか償えないわ!」
「私だって生まれた時から一度も切らずにこの赤髪を命より大切にして伸ばし続けてるのよおお!!」
「毎日3回もヘアサロンに通ってるあたしの美しい赤髪……!誰よりも美しくなれるように願をかけてずっと伸ばし続けてるのよ!あんたの髪とは太陽とウィルスくらいの差があるのよ!」
「なんですってぇ!?」
「髪は長い友と書くのよ!この長い赤髪は私の唯一の愛する友達なのよ!これからも末長く伸ばしていくんだからあああ!」
あんこは孤独な少女だった。
「炎雷弾!!!」
「へっ!どこを狙って……!」
「あんこさん危ない!!」
デミが異変に察知しあんこに危険を伝えた。しかし間に合わなった。
「きゃあああああああ!!!」
剛の炎雷弾はあんこの頭をかすった。
「くそう!狙いはあんこだったか!」
「そうだ!あの女の頭についている力の珠を狙ったのさ!」
剛の狙い通りあんこの頭から力の珠が落ちた。ハルヒはすかさずそれを拾い、一に投げ渡した。
「サンキュー!ハルヒ!」
「いやあああ!!燃えてる燃えてる~!!あたしの綺麗な赤髪が燃えていくう~!!!」
炎雷弾があんこの赤い髪の毛に引火していたのだった!
「いやああん!!あついあついあつい!あつい!あたしの命より大切な赤髪がもえちゃうううう!!!」
あんこの長い赤髪はじわじわ燃えていった。
「火円弾!!!!!」
ハルヒが追い打ちをかけるようにあんこの髪を焼き払った。
「いやああああ!!!やめてやめてやめて!やめてええええええええええ!!!!」
あんこの燃え残っていた髪の毛もハルヒの放った炎ですべて焼かれしまった。
「あ~あああ…あたしの髪がぁ……あたしのスマートな髪がぁ……。」
あんこは髪の毛が燃え尽きたショックでショック死してしまった。
「おのれええええ!」
「ぐわあああ!!!」
直樹は激昂して剛に体当たりした!
「ドレインカッター!!!」
ハルヒは直ぐに剛に加勢した。一方、デミと一も激しい接戦を繰り広げていた。
「いっきにケリを付けてやる!120%パワーだ!!!!!」
「ならこっちは130%よおおおおおおお!!!!」
ドオオオオオオオオオオオーーーーーン!!!!
若干デミの方が押し負けたが、二人とも弾き飛ばされた。デミは大ダメージを受けて動けなくなり地面に膝を付いた。しかし、一も激しく体力を失ってしまった。
「うぅ……。」
「ぜえ…ぜえ…。ふー!ふー!ふー!」
「空円散!!!」
「きゃああああああ!!!」
「うわあああああ!!!」
直樹は空円散で身体から空圧を発生させハルヒと剛を弾き飛ばした。ふたりとも気絶してしまった。
「直樹さん!今の一なら私の珠を使えば簡単に倒せるはずよ!」
デミは直樹に力の珠を差し出した。
(まずい……!今直樹に力の珠が渡ったら今度こそおしまいだ……!)
直樹はデミから力の珠を受け取った。
「お前はもう用済みだ……。」
「え?どいうこと!?」
「どういう事も何もこういう事だよ。」
直樹はデミの後頭部を踏みつけた。
「僕は二重スパイだったんだよ!新ソ連に大半の力の珠があると聞いて裏切った振りをしていたのさ!力の珠を集めるためにな!」
「そんな……!」
「まさか…僕達に匿名のタレコミをしたのは直樹、君だったのか!?」
「その通りだよ、一隊長!」
「うそでしょう…私たちは最初から騙されてたっていうの…。」
「そういう事だ!空円斬!!!」
直樹は空円斬で首を切断し、デミにトドメを刺した。
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