11章 反省

 一達は転帝戦の反省を活かし、おのおのトレーニングに励んでいた。さらなるスキルアップのために修行を開始したのである。



 一方、アンパン盗賊団もパワーアップしていた。


「今度はわしもついていく。」

「チョー様もついてくるんですか。」

「お前たちだけでは心配だ。わしも反省した。お前たちだけに任せたのが失敗だった。」

「すみません…。」

「それに、今度の新メカはわしじゃなければ操縦できないだろう。」

「新メカっていうのは?」

「水空両用戦闘機だ!!水空両用ヘリを改造してパワーアップさせた代物だ。」

「すごいですわ!これなら確実にあの男からも珠を奪えますわ!」

「よし!出発進行だ!!!」




 一は第四形態になり山奥で一人修行していた。


「力の珠を持っているのはあの男か。」

「はい、間違いありません!」

「よし早速力の珠を奪い取るぞ!」


 戦闘機は一の前に降り立った。


「力の珠をよこしなさい!」

「3つとも全部よ!」

「また、お前たちか。残念だが力の珠は一つしか持っていない。後の二つは他の隊員に預けている。」

「「なんですって!?」」

「だが…。という事は、力の珠の恩恵が減って力の珠を奪いやすくなったという事だ。」

「その通りですね!さすがチョー様!」

「ちょうどいい。」

「え?」

「ちょうど良い修行相手ができた。」

「修行にもならんうちに終わらせてやる!」


 チョーは戦闘機に装備した無限マシンガンを放った。空気の塊をマシンガンのように発射するため弾が無限なのである。

 一は刀を具現化させてマシンガンの珠を全て弾いた。


「なんですって!!」

「やるな!ならばこれでどうだ!」


 チョーはロケットランチャーを放った。


「血浄波ああああ!!!」


 一は新技を使った。真っ赤なエネルギー弾である。それでロケットランチャーを相殺した。


「なかなかやるではないか!だがこちらにはまだ奥の手がある!」


 戦闘機は変形し、蠍のロボットのような姿になった。巨大なカッターのハサミで一にパンチした。一は受け止めた。


(ぐう!なんという重い一撃だ!)


さらに尻尾のドリルで一に攻撃した。一はギリギリかわした。そのドリルは岩を粉微塵に砕いてしまった。


「はーはっは!!1000万馬力のパワーはどうだ!?」

「なにを~!!」


 一は刀を具体化させて切りかかった。しかし、ハサミで刀を切られてしまう。


「駄目駄目駄目駄目~!そんなんじゃワシの戦闘機には歯が立たないぞ!」


 チョーは再びハサミでパンチした。一はパンチをかわし、ハサミの付け根を掴んだ。そして戦闘機を投げ飛ばそうとした。


「バカめ!この戦闘機は200万㌧もあるんだぞ!」

「全力全開だあああああああ!!!」


 一の身体は閃光した。そして一は戦闘機を持ち上げた。


「ば、バカな!?」

「はあああああああああああ!!!!」


 一は戦闘機を空の彼方まで投げ飛ばした。


「そんなバカなああああああああああああ!!!」

「「「バイバイ〇ーン!!!」」」


「はぁ…はぁ…ふん、準備運動にもならなかったぜ。」

(と強がりを言ってみたものの危なったな…。良い修行になった。)


 一はこの戦闘も活かし、さらに修行に励むのだった。

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