5章 督戦隊の進撃
一督戦隊は新ソ連のクリミア共和国に侵攻を開始した。クリミア共和国は新ソ連の三帝と呼ばれるうちの一人が守護しており、盤石の布陣である。一督戦隊は打倒三帝を命じられたのである。
「ここが三帝の内の一人が守護する場所ね・・・。」
「三帝は手強い。確実に仕留められるように作戦どおりに頼むぞ。」
「うん。」
一督戦隊の進撃が始まった。
「雑魚を蹴散らすのは余裕だな!」
一督戦隊はエネルギー弾を連射して雑兵を蹴散らしていった。
「出てこい!三帝!雑魚じゃ相手にならん!」
雑兵を一通り倒した一は三帝を呼んだ。すると三帝の一人が重い腰を上げて現れた。
「我こそは通称三帝の一人、銅帝である!ここに仕掛けてきたからにはただでは死なせんぞ。」
「ああ、死なせんだろう。正確には『死なせられん』だがな。」
「猪口才な!」
一は一気に第二形態に変身した。同時に直樹も攻撃を放った。
「空円斬!!!」
「風輪斬!!!」
銅帝は空円斬を風輪斬で相殺した。一と直樹は左右から突進し、銅帝を挟み撃ちにした。銅帝はダブルパンチで応戦した。一と直樹の拳と銅帝の拳が激突した。その瞬間一と直樹は弾き飛ばされた。
ハルヒ・正広・剛は四方八方から銅帝にエネルギー弾を放った。
「旋風巻!!!」
銅帝は全身を覆うように竜巻のようなものを発生さえせエネルギー弾を弾き飛ばした。
「雑魚どもが!」
銅帝はハルヒ・正広・剛の飛ぶ三方向に同時に光線を放った。ハルヒ・正広・剛はダメージを受けた。
「空円斬!!」
「こんなものぉ!」
銅帝は空円斬を手でガードした。全くダメージを受けていない。しかし、一と直樹は再び銅帝に向かって行く。
「旋風巻!!!」
竜巻が銅帝の身体を囲い、近づけない。しかし、二人はエネルギーを全身から放出しながら突っ込んだ。そして、旋風巻を突破した。
「舐めるな!僕の力はこんなものじゃないんだ…!」
銅帝は四方八方を拳で連打した!
「くそう!僕の力もこんなもんじゃないぞ!」
一は第三形態に変身した。第三形態は大幅にパワーアップできるが、体への負担が大きくダメージのフィードバックを受ける諸刃の剣なのである。
一は銅帝の連撃を何とか交わしたが、直樹はまともに喰らってしまった。
「くそう!これが僕のハイパワーだ!!!」
一は銅帝に蹴りを入れた。しかし、銅帝はパンチでそれに応戦する。一は足を挫き、押し負けふっ飛ばされた。なんとか立ち上がるも、銅帝が飛び蹴りをしてきた。一はキックをスレスレでかわすも、銅帝はすかさずパンチしてきた。一はまともに喰らってぶっ飛ばされた。
「隊長!!」
ハルヒの力で回復した直樹がハルヒを連れて、一の元に飛んで行った。そして、ハルヒの回復術で一を回復させた。
「なんという事だ。僕の第三形態の力すら全く通じないなんて!」
「ふん、ハイパワーか」
銅帝は鼻で笑った。
「お前たちに良い事を教えてやろう。僕は三帝の中で一番弱いんだぜ!」
「!!!!」
一督戦隊たちは衝撃を受けた。これだけ歴然の力の差を見せつけられた上にまだいる他の三帝はもっと強いのだ。
「くそおおおお!!!」
一は銅帝に突っ込んだ。銅帝はすかさず蹴りを加えようとした。一はスレスレで反転し逃げに回った。
「逃がすか!」
銅帝は一を追いかけて連撃を放った。一はスレスレで全部かわした。さっきとは打って変わって防戦一方である。
「隙あり!空円斬!!!」
直樹は背後から攻撃した。
「今更こんなものが通じるか!」
銅帝は手で空円斬をガードした。
「うがあああああああああああああ!!!」
ところが、銅帝は大ダメージを受けてしまった。
「隙ありいいいい!!!」
直樹は間髪入れずに銅帝の首に蹴りを入れた。
「バカなああああ!!!こやつにこれほどの力があっただと!?」
「隊長!」
直樹は二つの珠を一に投げつけた。一は珠を受け取り、銅帝の胸に膝蹴りを食らわせた。銅帝は瀕死の重傷を受け倒れた。
「こんなバカなぁあああ!!!!」
「油断したな!」
「作戦を立てておいて正解だったぜ。ハルヒの力で僕が回復した時に二つの力の珠を直樹に預けていたんだ。僕にばかり気を取られて、直樹の攻撃なら油断すると踏んでな。」
「そして、僕の意表を突く攻撃で大ダメージを与えた後、力の珠を還して一隊長がトドメを刺すと言う作戦だったのさ。」
「パワーじゃないわ。頭脳よ。」
「力勝負では勝っても頭脳戦には勝てなかったのさ。」
「くそおおおおおおおおお。くそおおおおおお!!!!」
「終わりだ!死ね!」
一はエネルギー弾を放った。
「くそ!お前たち如きが他の二帝に勝てると思……!!!!」
銅帝は最期にそう言い残し跡形もなく消え去った。
三帝の一人の始末に成功した一督戦隊は一旦自国に帰還した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます