第2章

24,5「舞の決心」「ダリエルの報告文書」

 ~舞の決心~



 ヘリの中。

 「ジェイムズ君は何歳?」

 舞はジェイムズと話していた。

 「分からない。あのビルで作られた。」

 「どうやって出てきたの?」

 「機械の不具合、それで僕は目が覚めた。そして、ケースを壊した。」

 「研究員とか居たの?」

 「居た。だけど皆、殺された。」

 「殺された?」

 「奴らに、全員。」

 「奴ら…グリフォンの事?」

 「グリフォン…多分。そいつら。舞姉は、何で追うの?」

 「え!?」

 「舞姉は、来ない方が良いと思う。下手したら、死ぬよ。」

 「……………」

 「分かった、何かあったら。守ってあげる。」

 「…いや、いいよ。私、自分で守りたいんだ。」

 「それは良いけど。大丈夫?」

 「大丈夫。ところでジェイムズ君。」

 「何?」

 「これ、着てくれる?」

 舞はそう言いながら、鞄の中にあるスクール水着を見せた。







 ~ダリエルの報告文書~



 報告 ダリエル・j・クライス


 現在。

 計画通りに誘い出すことに成功しました。

 彼らは今、私を追っています。


 対象について。

 8名です。

 加山 研介、男性。20代後半。自衛隊。

 三神 大斗、男性。30代前半。自衛隊。

 坂村 龍一、男性。20代前半。学生。

 田中 信太、男性。30代前半。会社員(運搬業)。

 NO.3、男性。10代前半。

 (彼らにはジェイムズと呼ばれています)

 渡邉 愛美、女性。30代前半。自衛隊。

 喜島 優理、女性。20代後半。自衛隊。

 小野咲 舞、女性。10代後半。学生。


 人は少し多いですが良いでしょう。

 このまま計画通りに彼らは動いてくれるでしょう。

 そう、ここまであなたの手の平の上です。

 又、研介が活動しており吉でした。

 そうです、あなたの息子です。

 以上でこれを報告とします。


 -ご苦労ー 加山 総一郎 

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