18「虹の根本は触れるんですか?」

 2階、愛美&舞。

 「愛美さん、あれって研介さんですよね。」

 そこにはゾンビ化した研介がいた。

 「そうね。ここまで来ていたのね。」

 研介は愛美と舞に気付くと、すぐさまその場から居なくなった。

 「何だったんでしょうか?」

 「分からないわ。まあ、戦わくなったのは良いことだわ。」

 それから、愛美と舞は探索をした。


 「結局この鍵だけしか見つかりませんでしたね。」

 小さな鍵が見つかった。

 「でもこの鍵じゃ校門の錠は開けられないわ。」

 「そうですね、他の方に連絡しましょう。」


 優理と信太は巨大な生物を追っていた。

 「逃げたか。」

 「居なくなって良かった、あれと戦いたくないよ。さて、戻ろう。」

 「そうだな…ん?」

 「どうしたの?」

 「これ何だ?」

 信太はそこにある白い箱を見た。

 「それは百葉箱だね。」

 「百葉箱?」

 「温度計とかが中にあるよ。」

 へー、とTV番組風に信太が言った時、優理に無線が掛かってきた。

 「はい、こちら夏休み子供電話相談室。星科深夜ですか?」

 「違うわ、愛美よ。小さな鍵を見つけたのだけど、何か知ってるかしら?」

 「うーん、あっ、知ってる。」

 「そう、だったら鍵を渡すから、階段に来てくれないかしら?」

 「分かった。」

 優理と信太は階段へと向かう。


 階段で小さな鍵を渡され、百葉箱へと戻った。 

 鍵を使って、百葉箱を開けた。

 「なぁにこれぇ?」

 中には文字が掛かれた紙があった。

 「乾球18、湿球16、温度21、水蒸気量=時間。???求めればいいのかな?」

 「おけ、スマホで調べよう。」

 数分後。

 「えーと、14.64。64は無いが?」

 「繰り上げれば良くない?」

 「そうだな。それで?これをどうしろと?」

 「途中で時計あったよね。あそこじゃない?」

 時計のある部屋に向かった。

 「これか。」

 優理は時計を操作し、3時4分に合わせると、カチッ、という音が鳴った。

 「何も起きない。」

 「何なんだ?」

 信太は時計にもたれかかると、時計が動いた。

 「うおっ!?」

 その下には箱があった。

 箱の中には、学校の地図があった。

 「ねえ、ここおかしくない?」

 優理が指さした所は赤いマークで記されていた。

 そこは3階で扉が無く、四方が壁に囲まれた部屋だった。

 「ここに何かあるんじゃないか?大斗たちに連絡しよう。」

 「そうだね。」


 3階。

 「…だそうだ。」

 「分かりました、そこに行きましょう。」

 大斗たちはその場所へと向かう。

 「ここだな。早くチェンソーで壊そうぜ。」

 「はいよ。」

 大斗はチェンソーで壁を壊した。

 中には鍵があった。

 「校門の鍵ってこれですね。」

 その鍵のタグには校門と書かれていた。

 「皆を集めて校門に行こう。」

 大斗達は校門に向かった。


 時間は戻る。

 「それでここに来たら、この蛇が出てきて、さらにお前も出てきた、という訳だ。結構巻いて説明してすまないな。」

 「大丈夫です。分かりました。」

 「それじゃあ先に進みましょう。」

 校門を開け、町に出た。

 「これからどうしましょう。」

 「2手に分かれて探索しましょう。」

 「おけ、そうしよう。」

 「あ、そうだ、俺ここら辺で見ておきたいところがある。」

 佐々木が言った。

 「どっち?」

 「向こう。」

 「信太、行ってやれ。」

 「え!?俺?良いけど。大斗、来てくれ。」

 「何でだよ?」

 「何か嫌だ。」

 「でもそうすると戦力に差が出ますよ。」

 「そうだな…舞、いいか?」

 「わ、私ですか?良いですよ。」

 「それじゃあ残りの俺らはこっちに行きます。」

 「分かった。」

 研介、龍一、愛美、優理は東、大斗、信太、舞、佐々木は南へと進んだ。

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