第11話 けんきゅうしせつ

 カバン達とオランウータンが会話に夢中になっているうち、バスは目的地に着いたようだった。


 施設の入口には何体かのラッキービーストが見張をするかのように立っていたり、歩き回っていた。

「ココ ハ サンドスター ヤ フレンズ ノ ケンキュウ ガ サレテイタ トコロ ダヨ。イマ ハ シリョウ ノ ホカン バショ トシテ ツカッテイルヨ」

 カバン達は驚きの言葉を漏らしながら、ラッキービーストに案内されて中へ入っていった。


 施設の中にたくさんある部屋の一つの入り口に来ると、

「ココ ガ シリョウ ノ ホカンコ ダヨ。データ ハ ベツニモ アルカラ テニトッテミテモ カマワナイヨ」

と言った。

 カバン達が部屋に入ると、そこには部屋の中は本棚が幾列も並んでいるのを見つけた。それから全ての棚は本で埋まっていた。

「すごいわ!これ全部サンドスターやセルリアンに関する本かしら」

 オランウータンは好奇心いっぱいに、書庫の資料をあっちこっち見て回っていた。

「すごいのだ。なんかいっぱいあるのだ」

「こんなにたくさん‘ほん’があるなら、ヒトについてもいろんなことが分かりそうだね」

「ハカセたちのいるとしょかんよりも‘ほん’がたくさんあるねー」

 サーバルも棚に置かれた多くの本の一つを手にとってみた。

「うわー、これも‘もじ’かな?」

「そうみたいだね。サーバルちゃん」

 カバンも表紙を覗きこんだ。

「かばんちゃん、読める?」

「うーん、りさーちおぶさんどすたー…かな?。でも図書館で見たときとは違うような…」

「コレ ハ ガイコクゴ ダネ」

 かばんちゃんの腕につけていたラッキービーストが言った。

「ガイコクゴ?ですか」

「パーク トハ チガウ トコロ デ ツカワレテ イル コトバ ダヨ」

「えー、‘もじ’にもいろいろあるのー?」

 そのとき、緑帯のラッキービーストが戻ってきて、

「エイゾウ ノ シリョウ モ アルカラ ソレヲ ミセルヨ」

と言った。

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