第6話

朝、起きると母親はまだ帰ってきていなかった


朝ごはんはカップラーメン


料理はできないから、自分で作らなければいけないときはいつもカップラーメンだ


「行ってきます」


誰もいない部屋に、声をかけて家を出た


「おい、スグル!」


学校に着くとすぐにヨウが走って向かってきて、僕の肩を掴んで揺すった


「なんだよ」


「バンド、解散するって!」


「え…」


頭の中が真っ白になった


「なんか噂じゃ、不仲が原因だったらしいぜ。信じらんねーよなー」


その日はずっと気分が悪かった

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