第3話 司会....

 .....死にたい...。

なんだよこれ.....僕が何したっていうんだよ.....。


 くそ.....咲宮め.....。




「それでは次の係を決めます。」


咲宮はうれしそうにクラスを仕切っている。

その横で僕はまともに前もみれずにいた。


そりゃそうだ。

こんな大勢の前で何かしゃべれなんて、

僕はそんなガラじゃないんだ。


「ほら日下部くん。ぼーっと突っ立ってないで、黒板にメモでもとったらどうかね?」


はぁ....。

まじで殺すぞくそじじい。


僕はしぶしぶ黒板にメモを取り始めた。




 なんやかんやで、なんとか係り決めの時間は終わった。


感想は....もちろん最悪だった。


でも、うれしそうに話しかけてくる咲宮の顔をみていると、少しだけ心が緩む。





 ――――放課後。


 クラスでは残ってギャーギャー騒いでいるやつらもいたが、

とりあえず素通りしてきた。


 帰ろうとすると、咲宮が話しかけてきた。


「今日はごめんね。なんか迷惑かけちゃったみたいで。」


「いいや。俺は別に気にしてないが...。」


「それでも!私のわがままにつき合わせちゃって.....。

 本当にごめんなさい!」


 そういいながら咲宮は僕の前で頭を下げてきた。


「お、おい!そんなことするなって!大丈夫だから!」


「そう?でもすごくいやそうだったから....。」


「そんなことないって!ちょっと驚いただけだから!

 本当に大丈夫!」


「本当に?」


「本当だって!」


「わかった。ありがとう日下部君。じゃあ帰りましょう。」


 まったくめんどくさいやつだ。

 でも....。





 

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僕はコミュ障かもしれない わらびもち @unifies

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