第9話 たったそれだけの可能性
第9話 たったそれだけの可能性
人は生まれついた時から平等ではあらず。
弱者は潰され強者は上に立つものなり。
人は争いに負けたのならば代償は支払うものなり。それ即ち「人としての権利」なり。
セカイに神あらず。悪魔あらず。
セカイは人が造り上げるものなり。
敗北者は勝者に歯向かうことあるべからず。
第2章第9話 たったそれだけの可能性
あの出来事の後でした。急に大佐が北方基地に出張に行くことになったために、中佐がマリンバレー第四機動艦隊の指揮を執ることになった。そして中佐に早速指示が出たので…アレクダルア共和国のスラム街、「プラーザ」に来ているという状況だ。辺りを見渡してみると、まぁそれは酷い有様だった。子供の頃に親に絵本で見せてくれた絵のように、ここが同じ世界だとっは想像しにくいだろう。道は淡々とあぜ道が続き、家すらなく布と流木で"なんちゃって家"を作っているだけだった。こんな街に真新しい士官軍服を着たまだ健気さが残る少女が付きの兵士2人とともに歩いていた。
「なんでしょうか、なにか寒気がしますね。」
それもそのはず。エンタープライズ達が何もかも全員戦場で戦っている訳では無い。だが、エンタープライズ達に裕福に暮らせる世界がない。必然的に戦うことの出来ないエンタープライズ。妊娠をしている女性や、老人、子供。そのものたちが皆ここに集まっているのだ。
「私も以前ここに来たことがあるのですが…」
彼は唾を飲み込んだ。
「少佐は怒るかも知れませんが…」
「なんですか?話してください。」
「......ここは"アレクの遊園"です。」
アレク。超巨大武力国家アレクダルア共和国のアレクダルア人の省略形。基本的にはエンタープライズ達に使われている。
「アレクの遊園、ですか・・・聞いたことがあります。」
「えぇ・・・法律では禁止されているのですが、腐った上官たちが、ここで__。」
___遊戯をしている。とでも言いたそうな目だった。だからこの街は永遠に、
「キャァァ!!!」
叫び声、というよりは悲鳴か。血にこすれたようにどす黒い声が聞こえる。
「やめて…下さい…やっと出来た子なんです!!」
「うるせぇな!アレクに対して逆らうのかァ!ああぁん!?」
シャロットが見た先には、お腹の膨れ上がった、いや妊娠している女性にアレクダルア共和国軍の兵士がお腹に銃を振り下ろし暴行していた。その光景は__そんあことも考えずに走っていったのはシャロットだった。
「やめなさい!」
止めに入る。だがそれも無意味。
「おぉー!いいところに来たわぁ、ここには泥くせぇ女どもしかいねぇからなぁ!」
「何を言っているの!?」
男はシャロットを二ラメつけてその汚い軍服を脱ぎ捨てた。
「やっぱりやるなら若い美少女がいいよなぁ…そそるわァ!」
「いい加減にしなさい!私は少佐よ!そんな発言許しません!」
何言ってんの?と言いたげに首をかしげた。
「少佐?許さない?ハーっハッは!面白いなぁ!お嬢ちゃん!そうゆうの好きだよォ!」
「なっ何するんですか!」
男はシャロットの腕をつかみ顔を近づけるが、ぴたっと止まった。
「お前、処女か?」
「「ななななななにを!?!?」」
「何赤くなってんだよ。」
「「ううううううるさいです!!」」
シャロットは正常を失っていた。まぁ、それもそうだが。
「んじゃメス豚いただきますね〜」
「いっいやぁぁ!!!」
シャロットが泣き叫んで居た時、後ろで立ち尽くしていた兵士の後ろに一人の男が銃を発砲した。
「______・・・。」
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こんにちわ!あとがきは久しぶりですが、五十嵐のるるんです!6日ぶりの更新でした。遅れて大変申し訳ありませんでした!次回は早くします!なんかえっちい回になっちゃいましたが、別に私自身はエロくありませんから!かんちがいしないでよね!・・・ストーリー上仕方の無い演出だと割り切ってください・・・(´・ω・`)。では、次回第10話でまたあいましょう!
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