第9節 【1485~1603年 テューダー朝③】

前回からめっちゃ時間空いちゃって申し訳ない!

では早速、3か月前に予告してた「東インド会社」について解説していくよ。


ちなみに世界史上では、イギリス、フランス、オランダが同名で東インド会社を設立してます。

資料集とかでは「東インド会社(英)」って表記されてるはず。

今回は東インド会社(英)で。


東インド会社は何かというと、簡単に言えば貿易会社。

世界で初めて、国王から貿易の特権を与えられた特許会社であり、名前の通りアジア貿易を目的に設立されたもの。

植民地支配とかも視野に入ってたから、ムガル帝国(現在のインド)内に貿易拠点を設けた。主にコルカタとか。

設立は1600年だけど、実際にインドへ渡ったのは1601年。

その航海によって胡椒を持ち帰り、ヨーロッパ各地に売りさばいて利益を得る……といった貿易を始めた。

更に新大陸(アメリカ)の植民地支配では、ヴァージニア植民地という世界で初めての植民地をイギリスが手にすることになる。

※エリザベスが生存していた時は、入植に失敗したためまだ植民地にはなっていなかった。


この東インド会社を設立させたのが功績っていうより、エリザベスは重商主義政策や植民地支配によってイギリスの発展を手助けしたから、そっちの方が賞賛されたって感じかな。


イギリスの発展はこれから!……ってときに、エリザベスはその生涯を閉じてしまう。

前回、「国際紛争や国内派閥の形成を避けるため、生涯結婚しなかった」と述べたが、これが仇となってしまい、後継者がいない事態に。

王位継承者はスコットランド王家のステュアート家から迎えることになり、テューダー朝は終わりを迎えた。


さて、エリザベスが繁栄させた大英帝国。

テューダー朝が終わり、動乱の時代へと入っていきます。

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