第5節 【1399~1461年 ランカスター朝②】
黒死病の打撃を受け、農民の一揆により苦しめられていたイギリスとフランス。1400年代に入り、イギリスのほうが何とか持ちこたえていた。
エドワード3世がふっかけた百年戦争が始まった頃、時のフランスはヴァロワ朝、シャルル6世が統治していた。
しかしシャルル6世は病気で床に伏せってしまう。となったら彼の後継者争いが起きるに決まってるだろ!
シャルル6世の弟オルレアン公ルイと、従兄弟のブルゴーニュ公ジャンが権力を競い合った。
どーーーしても勝ちたかったのか、ブルゴーニュ公ジャンはルイを暗殺。
それによって、北・東側が中心の「ブルゴーニュ派」と、西・南側が中心の「オルレアン派(別名:アルマニャック派)」が対立し、内乱になった。フランス国民乙。
ヘンリ5世「今です!」
それに乗じてイギリスのランカスター家のヘンリ5世がノルマンディーに侵入、「アザンクールの戦い」で勝利した。ブルゴーニュ派はイギリスと手を組み、シャルル6世の娘カトリーヌとヘンリ5世と結婚させ、その間に生まれたヘンリ6世が両国の王として即位する。あれ、この流れどこかで見たような……
このまま黙っちゃいないオルレアン派。彼らはシャルル6世の息子のシャルル7世を即位させ、フランス王が2人いるというよく分かんない状態になった。フランス国民乙。
ブルゴーニュ派と手を組んだことに勢いづいたイギリス軍は、シャルル7世&オルレアン派の拠点だったオルレアンへ攻撃を開始する。
イギリス軍「勝ったなこれ」
しかし、フランス軍に一筋の光が差し込んだ。
とある英雄の出現である。これは、フランスの章で詳しく。
この英雄がとにかく仕事が出来る奴で、拠点のオルレアンを解放したり、シャルル7世を正式にフランス王になるように仕向けたり、イギリス軍はどんどん劣勢になっていく。
ある日、イギリスに衝撃的なニュースが入ってくる。
ブルゴーニュ派「あんたとはもう手を組まない」
イギリス「何で!? 何か悪い事した!?」
ブルゴーニュ派「方向性の違いで」
ブルゴーニュ派がイギリスとの同盟を破棄したのだ。
これにより後が無くなったイギリス軍。見かねたかのようにフランス軍の反撃に遭い、ノルマンディーとギュイエンヌを奪還され、カレーを残しフランス本土に持っていたイギリス領はほぼ無くなった。
こうしてプランタジネット朝から続いた百年戦争が終結したのである。
しかしイギリスでは戦争が続きます。
ちょっとお茶でも飲んで休憩したら?
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