第1節 【449~829年 七王国時代&イングランド王国】

では、イギリスの原型となった七王国時代から始めていこう。




現在のグレートブリテン島には、アングロ=サクソン人という人たちがいた。

厳密には移動してきた。

それを説明するには、まず「ゲルマン人の大移動」について説明しなければならない。


中央アジアに「フン人」という遊牧民がいて、ある時そいつらがヨーロッパに侵入してきた。

それに加え、人口増加によって耕地が不足していったもんだから、元々いたゲルマン人は移動せざるを得なかった。

しかしゲルマン人が移動すれば、また別の語族が西方に追いやられる。

玉突き事故状態になったわけだ。


元々ドイツ北部の辺りにいたアングロ=サクソン人も例によって移動せざるを得なかったため、ブリタニア(現在のグレートブリテン島)に移住した。

らブリタニアさ行ぐだ。


そしてブリタニアには、ノーサンブリア王国、イースト・アングリア王国、マーシア王国、ウェセックス王国、エセックス王国、ケント王国、サセックス王国の7つの王国ができた(1つ抜けてました。スミマセン)。

これが七王国時代ヘプターキーと呼ばれ、829年まで続いた。


同じ土地に7つも建国された七王国時代だが、これらをまとめる奴が出てきた。

それがウェセックス王エグバード。声に出して読みたい単語、ウェセックス。


このエグバードは7つもの国……と言っても今みたいに国家というよりは地方都市って感じだから、いっそのこと統一しようということで、イングランド王国を作っちゃった。



エグバード「やったー! 7つの国を統一したぞー!」



しかし8~11世紀の様々な外部勢力の侵入に、ヨーロッパは悩まされ続けます。

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