第2話
旅をし始めて4人はたわいない会話をしていたがふとリノラが言い出した。
「あのさー。2人は何の能力持ってるの?リノンのは知ってるよー。」
リノラの発言にリノンが呆れた顔をして言った。
「わかってる。でも2人は知らないでしょ?本当こういう時には分かってないんだから」
「そうだった。じゃあアランからね〜。」
リノラがそう言うとアランが話し出した。
「俺の能力の能力名は『
アランは手のひらにテニスボールはどの大きさの炎を出した。それにリノラが、
「へ〜。火を使うときに便利だね。」
と感想を言った。続いてリリーが話し出す。「そうだな。次は僕だね。僕は『クロノス』時間のことなら何でも操作できる。」
するとアランが質問した。
「じゃあ。時間を止めたりできるのか? 」
「もちろん。行くよ。『クロノス』stop」
リリーがそう言うと時が止まった。アランもリノラも止まっている。しかしリノンは違った。
「クシュン!」
くしゃみをしたのだ。それにリリーは驚いていたなぜなら本当は止まっていなければならなかったのだから。
「!リノン!何で止まってないんだ?」
しかしリノンはリリーの質問には答えず唯笑った。
「ふふっ。止まってようと思ったけど。くしゃみは止められないもんね。」
そう言ったリノンはビシッとリリーを指差した。すると止まっていた時が流れ始め、止まっていたリノラとアランが喋り出す。
「わぁ〜。止まってたの〜。」
「ズゴイな。」
しかしリリーにはまたしても疑問があった。自分は時間を止めた後解除するためには指を鳴らす。たださっきは指を鳴らしていないはずなのだ。
「僕、指鳴らしてないんだけど?」
そう疑問を口に出すと、リノンは
「鳴らさないなから指差したの。」
と答えになってない回答をした。その後、
「次は私だね。始めに言っておくけど私たちは珍しい1人に2つの能力を持っている異能力者なの。」
アランとリリーは驚きを隠せなかった。普通異能力者は1人に1つしか能力を持つことができない。しかし2人は1人に2つ持っているとなれば珍しい以前にまずいないだろう。だがリノンは2人が驚いていることをスルーして話しを続けた。
「私の1つ目の能力の名前は『
リリーの疑問の回答が、ここで分かった。リリーは納得した顔をしていた。ただ驚いてはいるが。一方リノンは話しを続ける。
「2つ目は『
リノンはリリーやアランに突っ込ませる前にリノラにバトンタッチした。
「じゃ次は私!!」
リノンは明るく話し始める。
「1つ目は『
そう言ってリノラは、一枚の折り紙を取り出し折り始める。すると折り終えたのか、
「『
リノラが能力を使うと折り紙だった瓶が本物の瓶になっていた。
「この能力は折り紙を本物にできるんだ!」
リノラは2人に説明する。するとリノラはおもむろに
「リノンこれあげる!」
「そう。ありがと。じゃあ蓋開けて?」
「了解!」
と会話をしたのち持っていた瓶の蓋を開けた。それと同時にリノンはアランを指差し、「『
と言いながら指をリノラが持つ瓶の方へスライドさせた。するとアランから一筋の光が瓶に吸い込まれていった。その後、リノンはリノラから瓶を受け取り蓋を閉める。そこでリノラが注意する。
「リノン!ダメじゃん!アランの能力取っちゃ!」
そうあの光はアランの能力だったのである。それを聞いたリノンはため息をつきながら
「はぁ。じゃあどうやって能力を説明すればよかったの?あごめんね。アラン。でも2人とも分かった?私の能力。」
リノラはハッとして、アランとリリーの2人は頷いた。
「じゃ戻すね。『
リノンはそう言いながら蓋を開けると一筋の光はアランの方へ戻った。それと同時にリノンの持った瓶が折り紙に戻る。
「あ。言い忘れてたね。この能力は自分が受けた異能力も無効化しちゃうの。だから私には異能力は効かないんだ。」
アランとリリーはもう驚いていない。
((あ、もう規格外なんだなぁ。))
そう内心思っているが。
リノンは2人がそんなことを思っているのはつゆ知らず微笑みながらいう。
「ごめんリノラ。続きどうぞ?」
リノラはそんなこと気にしてない様子で話しを続けた。
「じゃ2つ目だね!能力名は『
と言いリリーを指差す。するとリリーの身体が宙に浮いた。当の本人であるリリーは
「わっああああああああああ!」
パニックになりかける。そこでリノンは
「リノラ?」
と黒い微笑みを浮かべながら妹の名を呼ぶ。すると
「ごめんなさい!」
と怯えながらリリーにかけた能力を解除したそして。
「ごめんリリー。大丈夫?」
と謝った。心配を添えて。それにリリーは
「大丈夫だよ。」
と優しく声を掛けた。続けてリノラは
「これで全員の能力がわかったね。っていうか2人とも凄い能力持ってるんだね!」
「うん。そうだね。」
そう双子は言うが2人は
((おまえ/君達の方が凄いよ!))
と思っていたのだった。
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