小さな声を聞き逃さないで

秋月ことは

小さな声を聞き逃さないで


ここ最近、働いている若者達が様々な理由で自らの大切な命を落としてしまう人がいます。


こういう事実が判明すると、様々な声がSNSやTVを通して伝わってきます。


同情的な言葉。追悼の言葉。互いに励まし合う言葉。


------ そして、死者を冒涜する言葉。


色んな考え方の人がいてそれで良いと思います。そのことについて感じるのは人それぞれ違うでしょう。


でも、死者を冒涜するような言葉は見たり、聞いたりするだけで辛いものがあります。


死者を冒涜していると思われる言葉を聞いていると、残念なことに人の命を何とも思っていないように感じます。


例えば「今の若者は辛抱が足りない」とか「若い奴ほど死を選ぶ」という心ない言葉です。


でも、一歩引いてみて下さい。


死を選んでしまうほどの原因はどこかにありませんか?


長時間労働、パワーハラスメント、鬱、過労、エイジハラスメントなど・・・・・・・・・。


死を選んでしまう人が弱いんじゃないんです。


その人がそこまで追い込まれてしまった原因は何か考えて下さい。


きっと、何処かに潜んでいます。


そして、その原因は貴方に訪れることかもしれません。


だから、貴方に訪れるかもしれない死の原因を一緒に考えて排除する方向に皆が向かって欲しいと思います。







ブッラク企業。ブラックバイト。


既に聞き馴染みになってしまっている言葉。


本当なら聞き馴染みになってはいけない言葉です。


もっというなら、存在してはいけない言葉のはずです。


だって、そうですよね?


「ブッラック」ではなく「ホワイト」な企業やバイトばかりなら


ブッラク企業やブラックバイトと呼ばれる言葉が生まれてくるはずがないのですから。







これを書くことで様々な意見があるでしょう。


また、色々と感じられる方もいらっしゃるでしょう。


ここで私が何を言いたいかというと一つです。


苦しんでる人の声を聞き逃さないで下さい。


大きな声では言えなくて小さな声でしか言えない苦しんでいる人。


苦しんでいても声を上げることができない人。


その人達の声を聞き逃さないで下さい。










貴方の大切な命。


貴方の家族にとってかけがえのない貴方。


貴方を必要としている友人や仲間。


貴方だけでなく貴方に関わる全ての人達が悲しまないために小さな声を聞き届けてくれる存在に、まずは貴方がなってみませんか?


そして、その輪を一緒に広げていきませんか?


そうすれば、いつかは悲しい出来事を食い止められる日が来るかもしれません。


だから、貴方の周りの「小さな声を聞き逃さない」ことを始めてみませんか?

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