格子

違和感を覚える


広大な自然

地球の営み

碧は映え

蒼は満たされる


その中に白、赤、キラキラした銀

角ばり高くそびえる

同じ様式の箱

透き通る光の中には

生き物が格納されている


広い世界で生きる者達

その多くの一握りは

自ら世界を手放した

囚われることを望んだ者がいるのだ


しかし彼らは狭い世界を望んだ訳ではない

広い世界で生きたいと望んでいた

だから狭い世界を広く変えたかった

果てしなく下へ

果てしなく上へ


自分の世界を大きくするため

ひたすらひたすら

広い世界を見つめながら

ひたすらひたすら

私達は自由を失った


自由な世界に囚われた私は

身動きなど出来やしないのに

それでも遠くを見つめていた

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