しき

命萌える春

草花は芽吹き太陽を浴びる

その影で繰り返される命のやりとり

慌ただしい生と死のサイクル


緑栄える夏

色は濃く深く鮮やかに

その生き様は照り輝くように美しい

太陽の下で命を燃やすのだから


実り多き秋

役割を終えた命は次に預け

ひらひらひらひら舞い落ちる

色濃く死の風がやって来た


星々輝く冬

世界は白銀に包まれる

凍てつく息吹は全てを優しく撫で

命の灯火は消え失せる


めぐりめぐる自然の移ろいのなか

季節は絶えず繰り返す

ああ、いったい私は

いつ迎えられるのだろうか


でもきっと遠くは無いんだろう

世界のルールは変わらないから


もうすぐ帰るよ


またいつか巡るために

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