第2話

「ましろの席は〜っと、」

あ、うん。いつもの事だけどさ。わかってたさ。そりゃあ 相川(あいかわ)ってどう考えても一番前よね。でもって私の後ろは、

「あーこれもまた一緒か」

「デスネー、彩音さん」

「青木(あおき)と相川なんてどうやっても近くになるでしょ。これ笑」

「それ笑」

彩音が席に向かう。隣の人なの名前なんてゆうんだろ。

「小原京之介(おばらきょうのすけ)…くん、よし覚えた」

小原くんはまだ来てないっぽい。仲良くなれるといいなー。第一印象大切だよね。明るく、たのしく、元気よく!

「京ちゃん!おっはー!」

バンっ!て京ちゃんと呼ばれてた人の背中を叩きながら男子が入ってきた。

あの人京ちゃんって言うんだ。もしかして小原くんかな…。

「おう、おはよ」

小原くんが席につく。背中叩いてた男子は小原くんの後ろなんだ。あ──、仲良くなれればなんて思ったけど初めて会う人とか緊張する。これは話しかけらんないかも知んない。どうしよっかな…悩むわー。うん。話しかけられるの狙ってみる?いやいや、そんなの無理だろ。うんうんとか頷きながら1人で考えてると

「あの…相川さん?だよね。」

「ヒャイ!相川です!」

やべ、噛んだ。おわー!恥ずい!!「俺、小原京之介っていいます。隣の席同士だし、よろしくなっ」

いきなり自己紹介タイムか、いきなり過ぎてびっくりー!笑

「あ!私は相川舞白って言います。こちらこそよろしくね」

そこまでして思った。ん、まてよ。ちょ、まてまてまて。かっこよくないですか。うんカッコいいね。ガチのカッコいい人だ。イケメン。まじ胸がきゅーんなるやつー。これで冒頭に戻ることになる……


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る