第八話「管理者の世界」


 俺たちがその世界に行くと、すぐに責任者が出てきて、あの繋がっていない世界について教えてくれた。さっき会った男から事情は聞いているようだ。

「あの世界は、始まりと記録の世界だ」

 やっぱりか。話から何となく察しがついていたが、これで確証が持てた。

「その世界にはどうやったら行けるんだ?」

「まぁ落ち着け、若いの。まずは、その世界に世界を連結させる必要がある。我々の世界を直接繋げるわけにはいかんのでな。そんな時のための、連結用世界があるからそれを使う」

 そんな世界もあるのか、なんでもありだな。

「まあ、少し待っていろ」

 と言って、そいつは何やら変な機械を取り出してきた。

「こいつは通信機だ。帰りたくなったら呼べ」

「ありがとよ」

 こうして俺たちは始まりと記録の世界へ向かった

(あれ…?リモのでばんは…?)

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