第七話「川の世界」

 川を渡り、途中でリモが橋から落っこちそうになったりしながら進んでいく。途中、船に乗ったりしながらいろいろな人に始まりと記録の世界について聞いて回っていたところ、不思議な人物を見つけた。その人物は“管理者”と呼ばれる集団のうちの一人らしい。俺が世界を探していることなどを簡単に説明すると、フュリアスと名乗ったその男はこう話した。

「ああ、そのことを言う前に私たちについて説明いたしますね。私たちはこの世界を管理している「管理者の世界」の住人です。そこでは世界同士の連結で不具合などが起きていないかを管理しているんです。長いことやっているのでどうしてそんなことをしているのかはわかりませんがね。そして私は今非番なので他の世界を旅しているんです。要はバカンスですね。ああ、あなたたちの探している世界でしたね!えっと、私たちの管理している世界の中に、どの世界とも連結されていない世界があるんです。正直私たちにも何の害もないので放置してるんですよね。なので、その世界のことは知りません。ですが、私たちの世界に行けば何かわかるかもしれませんね。私の持っている予備のフェルニムをあげましょう。面白い話を聞けたお礼だ。」

 はっはっは、と笑いながら俺にフェルニムを渡して去って行った。変わったやつだな。

「よし、リモ行くぞ…」

 言いかけてリモを見ると、熟睡してた。何となく静かだなぁとは思ってたけど寝てたのかよ…

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