第2話 神が出撃します

神がお出掛け用のバックを持ってくる。中には神具がどっさりだ。異次元空間に何故保管しないのかって?だって旅人が手ぶらで彷徨いたら別の意味で怪しまれるから形だけでも旅人らしくしないと。


勿論ちゃんと盗まれても大丈夫なようにはしている。これは神の許可がなければ中の物が取れないようにしているのだ。



「じゃあ行ってくるけど、私が行ったら次元切り取って時間加速させといてね、とりあえず一分一日で、あと運命の賽子(ダイス)と通信機持っていくから何かあったら連絡してね、あと分身体での補佐お願いね!本当にお願いね!スー!」


「はいはい分かりました、行ってきてください」



そうして神は旅立った。










「ねぇ、なんで容姿ステータスマックスにしてるんですか?人に溶け込めないので下げますよ」


「やめてやめて!!!あ!分かった!!分かったよ、スー!!容姿そのままで認識レベル下げて!!そうしたらあの人美人だったなー!で済むからお願い下げないでええええ!!!」









「え!?ちょっとなんでお金止めてるの!?お買い物出来ないじゃない!!」


「なんで穴の修繕にそんなにお金を使うのか理解しかねます。お小遣い制にしますね」


「やだああー!!!」


「穴一つ塞ぐ度にご褒美をあげます」


「やったああああ!!」












次の日。




秘書の隣に白い煙が現れ、その煙の中から神が現れた。



「あー、つっかれた。でも思った以上に楽しかったわ!」


「良かったですね。3年ちょいの旅お疲れさまでした。ちなみにこちらでは1日経過しているので仕事が溜まってますよ。ほら」



秘書の指差す先に前日には無かったところに書類の山が出来上がっていた。



「Fの世界に戻りたい」


「だめです」

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