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宙に浮いた状態で
元妻のゆみが、キャットウォークの側壁の
ゆみは、微笑んでいた。出会った頃のような微笑みだった。
「あなたが、私と
矢吹蒼甫は、ぼんやり頭の中、ゆみの声を聞いていた。
「あなたを許します、だからあなたを救えなかった私たちも許して下さい、これが人です」
そういうと、ゆみは、ゆっくりと屈みこみ、矢吹蒼甫に口づけをした。
誰よりも優しく、そっと、そっと。
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