タイミング

(吉野の引越しの件がリナに発覚した週の土曜、夜7時)

リナ「わー、岡崎さんの部屋初めて来る〜♡ やっぱめっちゃ綺麗になってるね、居心地最高〜〜♪♪」

片桐「岡崎さん、押しかけてすみません……リナさん、吉野さんが岡崎さんの部屋のすぐ上に引っ越したこと教えてもらえなかったのがすごく悲しかったみたいで……なんか弱みにつけ込んで強引に約束取り付けたみたいになっちゃいましたよね」

岡崎「いえ、全然いいんですけど……吉野がリナさんに報告し忘れたのに、なんで俺の部屋で全員集合になったのかがちょっと……」

吉野「俺の部屋でいいだろって散々リナに言ったんだけどな。俺の部屋なんか死ぬほど見飽きてるからどうせならお前の部屋に集まりたいって、リナが頑として譲らねーからさ……マジすまん」

リナ「え〜? 全然わがまま言ってないわよねー? あれだけキューピッド役で貢献したこの私に報告ゼロとかほんと冷たすぎるもんねー??」

岡崎・吉野「…………大変申し訳ありませんでした…………」

片桐「まあ、話は丸く収まったってことにしましょうよ、せっかく久々に集まったんですし♡ リナさんと僕で美味しいワインたんまり仕入れてきましたから、今夜は思い切り飲んで楽しみましょう!」

吉野「俺たちもつまみ用意したからさ。昼間から二人で結構頑張って作ったし」

リナ「んーー、仕方ないなあ〜♪ じゃあ許すっ!!」

岡崎「まずはシャンパンから行きましょうか、景気良く」

リナ「じゃあ、みんなグラス持って。乾杯〜〜!!」



(そんなこんなで数時間後、夜10時半)

リナ「あ、こんな時間。そろそろ帰らなきゃね……今日はすっごく楽しかったわ〜!!♡」

片桐「そうですね。お二人のおつまみもめちゃめちゃ美味しかったし、今日は本当に楽しかったです。岡崎さん、遅くまでお邪魔しました!」

岡崎「いえいえ。またこうやって時々集まりましょう。みんなの顔見られるとやっぱり元気が出ますね」

吉野「ん、そうだな。じゃ、気をつけて帰れよ……あっそーか、もう頼りになるカレシがついてるから全然大丈夫だよなーリナ?(ニヤニヤ)」

リナ「ちょ、そういう言い方やめてよ……(微妙に照れる)

 ってか、順は一緒に帰らないの?」

吉野「あー俺はもうちょっとここの後片付けしてからな」

岡崎「なんだ、お前らしくないまともなセリフだな、気持ち悪い」

吉野「あたりめーだろ。今日の飲み会は俺こそホスト役にならなきゃな」


リナ・片桐「…………」

吉野「……ん、どうした二人とも? 帰らねーのか?」


リナ「いや……

 この後どうなるのかなー?と思ったら、ちょっとこのタイミングじゃ帰りづらい……っていうか??」

片桐「偶然ですねリナさん、僕も全く同意見です……」


吉野岡崎「(赤面)いやこのタイミングで帰ろうな!!??」




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