Happy Halloween

(ハロウィンの夜、リナの部屋でパーティ)

リナ「二人ともいらっしゃ〜い♪ささどうぞ」

片桐「お待ちしてました!」

吉野「お邪魔しまー……って、ん?」

岡崎「片桐さん、その格好……」

片桐「(恥ずかしげに)えー、これは……ハロウィンのコスチュームです。いわゆる囚人服ですね」

吉野「(思わずちょっと笑いそうになりつつ)似合ってるなーそれ、すげえ可愛い!」

岡崎「冗談抜きで。めちゃめちゃ可愛いですよ」

片桐「ほんとですか〜?そう言ってもらえて嬉しいです!リナさんのチョイスなんです♪」

リナ「(ニマニマしつつ大きな紙袋を吉野と岡崎にずいっと差し出す)ってことであなたたちはこれよ」

吉野「……なんだよこれ」

岡崎「嫌な予感しかしない……」

リナ「はい、あっち部屋二つ空いてるから。二人とも着替えてきてねっ♡」

片桐「(リナ同様ニマニマ)ほら、僕だけこんなカッコしてるなんて半端なく興ざめですし。お二人のコスプレなしにはパーティ始まりませんからね〜♡♡」


吉野・岡崎「……」

(なんだか否応ない空気に圧され、紙袋を黙って受け取り別室へ)



(約10分後)

吉野「……(納得いかないようにヴァンパイアのマントをバサバサいわせて部屋から出てくる)」

リナ「うあーーーやっぱ順こういうの似合うわねーー!!!めちゃくちゃいいわよ〜〜!!!♡♡」

片桐「……同性ながら見惚れますね……すごいセクシーだ噛まれたい……」

吉野「(おもむろに顔を手で覆う)おい……ただでさえ恥ずいんだからそうやって騒ぐのやめてくれ……」

岡崎「……(腑に落ちない顔で修道女のコスチュームの裾を指でつまみつつ登場)……あの、リナさん……何かチョイス間違ってませんか……」

リナ「きゃーーーー岡崎さん似合う!!似合いすぎ!!!!美しすぎて卒倒する……!!!!」

片桐「(瞳を輝かせて胸の前で指を組む)……ああ、今すぐ懺悔します……」

吉野「…………(思わず口と鼻を手で覆う)やべえ、いい……鼻血出そう……」

岡崎「(がっと赤面)おいっっ!!?ウケるとこじゃないのかここ!!???」

リナ「いいじゃな〜〜い二人とも。もうこれから毎日それで過ごせば?っていうくらい似合ってるんだし!ほら、そこのソファに並んで座って♪♪」

吉野「ってかリナ。お前まだ着替えてねーじゃんか?何のコスプレすんだよ?」

リナ「何言ってんの。私は撮影班よ」

吉野・岡崎「……は?撮影班??」

リナ「決まってんでしょ!この萌え萌え充満な超お宝シーンを余すところなく保管しなくてどーすんのよ!?のんきに着替えてる場合じゃないっつーの!!!

ほらほら二人とも、もっと恥ずかしがってくれちゃっていいのよ〜〜♡♡(嬉々としてビデオを構える)」

片桐「あ、ワイン開けたり料理取り分けたりとかいう雑務は全部僕やりますんで。お二人はどうぞ思いっきりもじもじイチャイチャしちゃってください〜〜♡ふふふふふっっ♡♡」



吉野・岡崎「…………『今すぐ祓うべき邪悪なカップルだ……』」





✳︎みなさま、どうぞ素敵なハロウィンをお過ごしください!!(*´∇`*)🎃✨✳︎



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