あっさり

(土曜の昼、牛丼屋にて)

吉野「俺、豚生姜焼き定食」

岡崎「俺もそれ。

……お前、それでいいのか?」

吉野「ん、なんで?」

岡崎「他にも、すき鍋定食とか鰻重とか色々あるだろ。あれこれ迷ったりしないのか」

吉野「んー、別にいいや」

岡崎「……ふうん」


(やがてオーダーのメニューがそれぞれに届く)


岡崎「……(静かに味噌汁を啜って)

お前ってさ、思ったよりあっさりな」


吉野「……へっ…………!?(うっかり味噌汁をこぼしかける)」


岡崎「一見もっとこってり好きに見えるけど(ずずっと続けて啜る)」



吉野「…………

『いっ……

一体何について言われているのか……

確認したいけど……ち、ちょっと怖すぎる……!!!』」




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