焼肉屋
岡崎「ん、明日って29日だな。『肉の日』ってやつだろ?よく通りかかるあの焼肉屋、肉の日に行くと20%分の食事券が戻ってくるらしいぞ」
吉野「えっまじか?それ使わない手はないんじゃね?そういえばがっつり焼き肉食うとか最近やってねえなー」
岡崎「じゃ、明日ちょっと行ってみるか」
(翌日の夜、店の入り口で)
吉野「……そういえばさ、今ふと思い出したんだけど……
焼肉屋って、もういろいろやってすっかり馴染んだカップルが行く場所……ってのを聞いたことがあるような……」
岡崎「は?……(しばし考え、一気に赤面)なんだそれ!ってか俺たちに関してはまだそこまでやましい関係では……っ」
吉野「(赤面しつつじろっと岡崎を睨む)お前のそのリアクションも全然意味わかんねーけどなっ!
とっとにかく、そういう目で見られる可能性があるってのはどうなんだろう……?」
岡崎「……落ち着け吉野。
男二人で焼肉屋に入る場面など、客観的に全く普通だろ!それ以上の関わりがあるなどとバレるはずが……ないはずだ。絶対」
吉野「お前の狼狽っぷりな、セリフにダダ漏れてるぞ。
そうだよな。おどおどしてちゃ一層怪しまれる。じゃ何食わぬ顔で行くぞ」
(二人意を決して堂々と店内に入る)
女子の客A「(こそっ)ね、見て!あの二人、めっっちゃイケメンじゃない!?」
B「(こそこそっ)うあ、すごっ!焼き肉の油と煙にも負けない強力オーラ……イケメンはどこで何してても絵になるわ〜〜♡」
C「(ニマニマ)フツーに同僚っぽい顔してるけどさ、実は恋人同士とかだったらどうする??あ〜〜ん鼻血出ちゃうっっ!!♡♡」
D「(一気に赤面)ちょっとそういうありえないこと言うのやめてよ!妄想が暴走してお肉の味がわかんなくなっちゃうじゃないっ…(//∇//)」
(ひそひそひそひそ…………)
吉野「……なあ。
やっぱなんか見られてねーか俺たち?」
岡崎「……ああ。なんか見られてるし、なんか言われてるな間違いなく。
とりあえずこの空気には耐えられない……『…っていうか、バレたのか……?なぜ?一体どこがいけなかったんだ……っ!?』」
吉野「…とりあえず出るか……
『しかし俺らってそんないろいろやっちゃってるように見えたりすんのか……
なんつうか…ぐふっ(//∇//)♡』」
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