くじ運

リナ「あら、いろいろ買い物したら福引券ゲットしたわよ。ショッピングモール内でやってるみたいだから、引いてみましょうよ!」

吉野「まあいいけど……岡崎、お前が引けよ」

岡崎「嫌だ」

リナ「え、なんで岡崎さん?」

吉野「こいつのくじ運、微妙でおもしれーんだよ。中学ん時、近所の祭りでくじひいたら1等で、人気のゲーム機が当たったんだけど……それがさ」

岡崎「散々苦労して貯金して、同じゲーム機をやっと買った翌日だったんです……」

リナ「……」

吉野「それから、商店街の福引引いたときも3等で、トマトがでっかいダンボール一箱分当たったし」

岡崎「結局お前に全部やったんだよな……」

リナ「(吹き出しそうになるのを必死にこらえる)う〜〜ん…それは微妙…というかちょっと気の毒ね岡崎さん…」

吉野「でも、何にも当たんねーよりいいだろ?お前の気に入らないもんだったら俺かリナがもらってやるからさっ♪」

岡崎「てめえ……俺の身にもなってみろ」

リナ「まあいいじゃない面白そうで!やってみましょうよっ♡」


(福引会場)

店員「(カランカランっとけたたましく鐘を振る)おめでとうございま〜〜す!!1等、ハワイ旅行ペアチケット出ました〜〜〜!!」

リナ「うあ〜岡崎さんやっぱりすごいっ!いってらっしゃいよ二人で!♡♡」


吉野岡崎「…………」


リナ「……(確かに、相当微妙なくじ運だわね……)」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る