第5話 北朝鮮と仲良くする?

英章エイショウ先生……相談があるんだけど……」


「何? 理沙、改まって……」


「実は北朝鮮の事なんだけと、友好関係を築こうって、書簡が来たじゃない? どうしょっかと思ってさー」


「そりゃ、大頭領の理沙が決めなきゃね」


「それはわかってるし、この前いろいろ教えてもらったし、勉強もしたんだけどさ……評判悪いじゃない? 北朝鮮って」


「まあね、周りの国に同調して無視するのも立派な外交だよ」


「そうも思うんだけど、せっかくだから仲良くしたいとおもってさ、どうしたら良いものかと……」


「なるほど……じゃあ、北朝鮮ってどんな印象?」


「そうね、やっぱり、ならず者国家っていうのをニュースで見てるから、悪の組織みたいなイメージだなぁ、でも……住んでる人達みんながそうではないでしょう?」


「悪ね……悪ってなんだろう?」


「そりゃ、正義の反対でしょ?」


「じゃあ、正義ってなに?」


「正義は、みんなのために頑張ること……」


「みんなって誰?」


「そりゃ、世界中の人のためでしょ!」


「うん……半分正解で半分間違いかな? 佐賀国独立の時にも考えたんじゃない?」


「……そうだね、私は佐賀国の大頭領だから、みんなっていうのは佐賀国民のため……でも、一人の意見を聞けば、その反対の立場の人には敵だと思われる……損する側を国が補填して、できるだけ全員のためになるようにすることが私の仕事だわ。同じ様に、佐賀国民のために頑張ることが、ゆくゆくは、世界のみんなのためになるっていうのが、目指す目標……」


「そうそう、みんなっていうのは誰でもいい、例えば海軍に捕まった兄弟を監獄の囚人を引き連れて助けに行くことも正義……たった一人の為でも、それは正義と呼んでいいと思うんだよ」


「なんだか、どこかで聞いた話だけど……北朝鮮だって、何かの正義のために戦っていると言うことね」


「違うとは否定できないね、だって、会って話したことないから」


「うん……そうね! とにかく会って話をして見よう! 英章先生! 北朝鮮に会おうって連絡しておいて!」


「了解!」

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