◆ ◆ ◆


 目を開けているのに、少女の目はどこも見てはいなかった。

「どうしたの? ねぇ、返事をしてちょうだい!」

 一向に反応を見せないむすめの姿に不安を覚えて、彼女の母は小さな肩をさぶった。

 だが、まるで人形のように首をがくがくと動かすだけで、しようてんの合わない視線はくうを彷徨う。

 ひとりにさせるんじゃなかったとはんきようらんで泣きさけぶ妻の姿に、男は震える拳を握り締める。

 あのほこらに近づくなと、あれほど言い聞かせていたのに。

 ずっとずっと昔、彼の祖父のさらに祖父が子どもだった頃、西方からの風に乗って現れた化け物がこのかいわいで暴れまわった。犠牲者の数はおびただしく、このままではさとぜんめつしてしまう。

 何の力もない郷人にはすべもなく、じきになるのをただ待っていた、そんなとき。

 ある夜を境に、化け物はぱたりと消え失せた。

 代わりに、郷からはなれたあの場所に、あの小さな祠がまつられていたのだと。

 それ以来、あの祠には近づくな、おそろしいものが祀られていると伝えられ、事実近づいたものにはなんらかのわざわいが必ず降りかかった。

 一方、祠の前で発見されたもうひとりの女は、一昼夜のちに目を覚ました。

 むしろと古びたころもでしつらえられたしんに横になったまま、彼女はぼんやりと家屋の中を見回した。

 傍らにいた子どもがふたり、あんきんがない交ぜになった顔で母親の目許を覗き込む。

「かあちゃん、よかった…」

 下の子どもがなみだぐむのを、女は不思議そうに見返した。

「………母ちゃん…?」

 つぶやきを聞きとめて、上の子どもが目をしばたたかせる。

 何かが、変だ。

「母ちゃん?」

 女は身を起こし、まゆを寄せた。

「なんのこと?」

 と、そこに、子どもたちの父親──女の夫が長老の許から戻ってきた。起き上がった妻の姿を見て、男もまたほっとしたようにじりを下げた。

「ああ、良かった。お前が目覚めなかったらどうしようと…」

 筵の傍らに膝をついてれた手をのばす。女はその手をはらいのけた。

「なんなの? ここはどこ?」

 とげとげしい口調とけいかい心をはらんだ目つきで、女は男と子どもたちをにらみながら、のがれるようにあと退ずさる。

「お前、何を言ってるんだ。お前のうちじゃないか」

 男の言葉に、女は激しくかぶりった。

うそ、噓よ。あたしのうちはここじゃないわ。なんのつもり? あたしをこんなところに連れてきて、いったいなにをするつもりよ!」

 引きった叫びをあげて女はよろよろと立ち上がる。

「親元に帰してよ! きっと心配してるわ、母さんは心の臓が悪くて働けないのよ、あたしがいなかったら…」

 ふらつきながらはだしのまま家から出て行こうとする母親に、幼い子どもが取りすがった。

「かあちゃん、どこいくの、いかないで…!」

 女は子どもたちを力任せに振り払う。き飛ばされてしりもちをついた上の子どもがぽかんと母を見上げ、膝をついた下の子どもがえ切れなくなって泣き出した。つられた上の子どもも涙をぼろぼろこぼしはじめる。

 妻の態度がおかしいことに気づいた男は、そろそろと近づきながらけんめいになった。

「何を言ってるんだ。お前の親父おやじさんもおふくろさんも、もうずっと前に流行はやり病でくなってるじゃないか」

 女はのろのろと首を振る。これ以上ないほど見開かれたひとみきように似たものに染まった。

「噓よ。あの元気な父さんが病ですって? ……もしかして、あんたあたしをかどわかしてきたの? そうなのね!?」

「ばかなことを!」

 声をあらげて、男は妻の手をつかんだ。女の口から悲鳴がこぼれる。恐怖に引き攣った顔で言葉にならない叫びを上げながら、振り払おうともがく。

 寄りって泣きつづける子どもたちを睨んで、女は金切り声を上げた。

「知らない、こんな子ども知らない! あたしをうちに帰して……!」


  ◆ ◆ ◆


 それは直感と呼ぶものだ。

 一年近く前、何も見えず何も感じず、それがごく当たり前だったころにも、『いやな予感』や『虫の知らせ』というものは存在していた。力が戻ってからそれはさらに強まって、『』えないいま、以前にも増してえいびんまされているのかもしれない。

 はっと顔を上げ、昌浩ははだしのまま地面に飛び降りた。すうじよう先で立ち止まり、色を失った顔で辺りを見回す。

 数瞬おくれて、勾陣と六合のとうほとばしる。昌浩の左右に滑り込み、ふたりは周囲の気配をうかがった。

 その様を、いおりの屋根にいた物の怪が見下ろしていた。

「………ふむ」

 気乗りしない表情でまばたき、あかそうぼうをついと流す。

 しげる木々のはざきつけてくる風が運んでくる、よう

 さわりと、かんさわる気配がまとわりついた。物の怪は険をはらんだ目をして不快感をあらわにすると、いまいましげに舌打ちする。

「………すい

 風にふくまれる、重く冷たい水の気。まがまがしくも重々しい、まとわりついて離れないてつくような妖気。いどまれている気分になる。

 ちらりと勾陣たちをいちべつする。六合と勾陣の神気はじんだいだ。特に勾陣は自分に次ぐ力を持つ。ほうっておいてもこのふたりがどうにかするだろうが───、気に入らない。

 接近してくる異形の気配におびえるように、木々がざわめく。

「あっちは…西?」

「ああ。やや北方よりだ」

 かたい声で昌浩が確認すると、こうていがあった。六合の長布が不自然にひるがえとびいろかみが大きく揺らめく。かたで切りそろえられた勾陣の黒髪が風になびき、彼女の瞳がけんのんかがやいた。

「……速い」

 まるで、けているように。

 六合のひだりうでにはめられていた銀輪がきらめいた。またたきひとつでぎんそうが出現し、昌浩は六合の背後にかばわれる形になる。

「───来た」

 静かな呟きをき消して、木々の狭間からしつこくかげおどり出た。




 筑陽川の源流に近い場所で、太陰と玄武は流れの中を睨んでいた。

「………いた!」

 太陰が指差し、玄武の神気が立ちのぼる。

 みなぞこいわかげかくれていたいわが数ひき、水の固まりごと宙にね上がる。くだけた水から放り出され、川辺に落下した岩魚は、最後のきでびちびちと身をくねらせた。

「おお、大量大量。さすがだわ玄武」

 しみないはくしゆと賛辞をおくる太陰を軽く流して岩魚をらえながら、玄武はため息をついた。

「岩魚は晴明の好物だったな」

 都にもどったら、晴明にもっていってやろうか。彼自身がふらふら川に出かけていってかわり糸を垂れることもあるのだが、そういうときの晴明は考え事をしに行っているようなものなのであまり成果は得られない。

 ゆうぜんと泳いでいる川魚をうらめしげに見ている晴明の姿に、護衛の六合と単純にひまだったから付き合った玄武がほだされることもままあった。

 あれは多分、もともとつりが得手ではないのだ。

「昌浩も好きよ、晴明の孫だもの」

「そういう問題なのか?」

 太陰はふんぞり返った。

いつしよに生活してるんだから、こうだって似るに決まってるわ!」

 やけに自信たっぷりに断言したが、そのこんきよはいったいどこにあるのだろうか。

 大体、と玄武は胸中で独白した。生まれたときから晴明とともに暮らしていた晴明の長子よしひらは、晴明とはちがって岩魚がさして好きではなかった。太陰の理論からいうとそれはありえないはずだが。

 などということを実際に口にしようものなられつのごとくおこることは目に見えているので、胸中にとどめておく玄武である。

 水にさらした草のつるで捕らえた岩魚をまとめ、こんなものだろうかとふたりが川面をながめたときだ。

 下流から、異様な気配が水面をすべって彼らの足元にからみついた。

 太陰は風で空にき、玄武は川べりのしやのところに立っている。玄武から二尺もはなれていないみずぎわに打ち寄せる水はおだやかで、対する太陰の足の下は流れが速い。

 彼らは筑陽川の源流から少しくだったさわで漁をしていた。厳密に漁と呼べるかはともかく、便べんじようはそうだ。

 足をばたつかせて絡みついたものを振り払うようにしながら、太陰は玄武のかたわらに降り立った。ごつごつとした岩場が近く、じやも大きいし足場がよいとはいえない場所だ。

「……玄武」

「ああ」

 獲った岩魚の束を下流めがけて高く投じる。と、それにらいつくようにして、黒い影が水中から躍り出た。

 人面に似た顔がばくりと半分にけ、赤いこうこうが岩魚を一口でまるみにする。とがった歯がずらりと並んだ口ががちっと閉じられ、蔓の切れはしが水面に落ちた。

 全身を黒いごうもうおおわれたけものたい。四足で水面をり上げて瞳のない丸い目がふたりの神将にえられた。

 金属をけずるように高い鳴き声が獣ののどからほとばしる。はだあわち、太陰はたまらない様子でぶるりと身をふるわせた。

「この…っ」

 気合もろとも右手をはらう。生じた風のほこうなりをあげて獣にとつしんした。が、造作もなくかわされて、風の鉾は沢沿いに生えていたかつらたおす。

「太陰!」

 非難がましい玄武のさけびをもくさつし、彼女はたつまきを起こした。

「よくも昌浩の食料を───っ!」

 怒りに任せて放たれた竜巻が、今度は見事に命中する。

 形容できないぜつきようとともに、獣は大きくね飛ばされ飛沫しぶきを上げて流れにしずんだ。

がすもんですか!」

 追おうとした太陰のえりあしを、玄武がとつつかむ。

「待て!」

「きゃあ!」

 がくんとのけぞった太陰を摑まえたまま、玄武は険しい表情で庵の方角をり返る。

「気配が…」

「え?」

 玄武は太陰を解放すると身を翻した。

 いつしゆん遅れて、風に混じった妖気を感じ取り、太陰の双眸が剣呑にきらめいた。

「いまのと、同じ…!」

 彼女がたったいま撥ね飛ばした獣の気配。妖気と呼べるそれと同じものが、庵のほうからただよっていた。

 玄武と太陰がその場から立ち去ると、白くあわつ水面に黒い顔面がぬっとき出てくる。ふたりが消えた方角を顔をゆがめて見ていた獣は、ぱしゃんと水音を立てて再び流れに沈む。

 それきり獣は浮かんで来なかった。




 物の怪はいらいらみした。

 とつじよとして出現した黒いあやかしきばいてしゆうげきしてくる。

 彼のどうほうである十二神将の六合が銀槍でそれを受け流し、勾陣の足が妖の腹に食い込む。みみざわりな鳴き声を上げて蹴り飛ばされた妖が椿つばきの木につっこみ、そくに体勢を立て直して突進してくる。

 夜色の長布が翻った。さばくようにして妖を払いけ、そのすきに勾陣が動けずにいる子どもの腕を摑んで引き寄せる。子どもの残像に妖のつめがかかったが、するどいそれは空を裂いただけだった。

「………ちっ」

 舌打ちして、物の怪は青い顔をしている子どもをにらんだ。

 まるで対処ができていない。安倍の、晴明の血を受けぎながら、なんの力も持っていないのか、この子どもは。

「昌浩、だいじようか」

 勾陣と六合にかばわれながら、昌浩はこわった顔でうなずいた。

「う、ん。なんとか…」

 気配が、目まぐるしく動いている。ひと時もじっとしていない。

 音がする。四足が地を蹴り木々をい、草をんでける音。

 肌がようを感じて粟立っている。うなじの辺りに冷たくかたいものがこごってわだかまり、すぐ間近に妖がせまっているのが確かに感じられるのに。

 昌浩はくちびるを嚙んだ。

 目が『』えないということが、どういうことなのかを痛切に感じた。感覚に全神経を集中させると、妖をとらえても反応がおくれる。何もいない空間に視覚が一瞬まどって、ちようかくしよつかくした神経をたたき起こす。だがそのころには妖の気配は別の場所に動いている。そのり返しだ。

 ずっと前に、けんの力が祖父にふうじられていた頃は、こうではなかった。まったく何も視えず何もこえず何も感じなかったから、ここまでのかんは生じなかった。

「昌浩!」

 視界のすみで六合のふるうぎんそうの切っ先がきらめいた。がくんときんこうくずれ、背中に焼けつくような痛みが遅れて生じる。

 一匹じゃない、複数いる…!?

 音が、いくつも重なっているのがわかる。六合と勾陣がふたりがかりで苦戦しているように映るのは、相手がこちらの予想以上にばやいからか。

 勾陣の両眼がきらめいた。

「六合、昌浩を」

 え冴えと冷たいひびきが彼女のこわを支配する。こしおびに差したひつに手をかけて、彼女はふたりの前に出た。

「まどろっこしい。いつせんで薙ぎ払う」

「払うのは構わないが、しようげきいおりとうかいさせるような真似まねはやめてくれよ」

 ていかん混じりのしんげんに返答はない。

 耳障りな鳴号が山中にとどろく。六合が軽く目をみはった。

「複数ひきではなかったのか…」

「え?」

 思わず聞き返す昌浩に、六合は答える。

「あの妖は一匹だ。あまりにも速すぎて、我々の目でも捉えきれていなかったらしい。おどろいたな」

 台詞せりふとは裏腹に、六合は大して驚いた様子を見せてはいない。対する昌浩は言葉を失った。

 では、耳に聞こえていた幾つもの足音もそうなのか。

 昌浩は額に手を当てた。これはまずい。視えないというだけでもやつかいなのに、この先こういう相手に出くわしたら。

 忘れていたことを思い出す。見鬼の才がないから、おんみようにはなれないと思っていた。

 感じられても、視えなければできることはきよくたんに限られてしまう。昌浩が目指していた陰陽師というのは、五感のどれが欠けてもいけないものなのだ。

 こぶしをぐっとにぎめる昌浩の耳に、低く冷たい響きが突きさった。

「なんという為体ていたらくだ」

 音もなく、彼らの前に白い物の怪がい降りて、またたく間にほんしように立ち代わる。

 どうもくしたまま声も出ない昌浩をかたしにいちべつし、騰蛇の金色のそうぼうが冷たく光った。

「それでも、あの晴明の孫か」

「………っ!」

 息が、吸えない。胸の奥で心臓が大きくね上がって、重く冷たいやいばつらぬかれたようなさつかくおちいる。

 六合が昌浩を振り返る。だんあまり変化を見せない彼の表情に、ろうばいに似たものが広がっていく。

「騰蛇?」

 いぶかる勾陣を片手で制し、騰蛇は妖を睨むとき捨てた。

せろ、目障りだ」

 かかげられた彼の手のひらにしんほのおともり、瞬時に燃え上がった。騰蛇が無造作にうでを払うと、ぶわりと広がった炎のうずが妖の行く手をはばみ、おりのように閉じ込める。突き破ろうとした妖の全身に炎のへびからみつき締め上げて、肉の焼けるにおいとともにだんまつが放たれた。

 火勢が強まる。天をくほどに燃え立ち、炎はそのまま妖もろともこつぜんと消えた。

 炎にあおられた風が昌浩のほおを叩く。熱かったそれは、やがて冷えて体温をうばっていく。

 昌浩は立ちすくんでいた。騰蛇の背中を見つめたまま、一歩も動けない。

 ずいぶんと久方ぶりに見る。自分よりよほど高い長身に、の一切ないたくましいたい。風に遊ぶのうしよくかみはざんばらで、肩につかない長さで。

 細かなもんようの刻まれたぎんかんが、髪間にのぞく───。

「昌浩っ!」

 とつぷうとともに、太陰と玄武が舞い降りてきた。ふたりは騰蛇の姿に気づき、そのまま動けなくなる。

 太陰の顔が見る間に強張った。すっと青ざめて、ともすれば足を引いてしまいそうになるのを、全力で押しとどめているのがはたにもわかる。

 こうちよくしている太陰の様子に気づき、騰蛇はいまいましげにまゆをひそめた。それが彼女のきようはくしやをかけているのだが、本人にその自覚はない。

 玄武がいささかきんちようしたおもちで周囲に気を配った。

「……いま、たいしていたのは、人面の黒いけものか?」

「ああ」

 応じたのは勾陣で、騰蛇は玄武の問いかけをもくさつしている。

 ぴりぴりと空気が張りめていく。騰蛇がひとりいるだけで、ここまでさつばつとした空気になるのか。

 それまでずっとこおりついていた昌浩が、無意識に唇を動かした。

「………紅蓮…」

 せつ

 騰蛇の両眼が激しくきらめいた。彼を取り巻く風が刃の鋭さを持ち、ゆらりと陽炎かげろうのようにとうが立ちのぼる。

 騰蛇はかんまんり返った。けんのんまなしが昌浩をく。

「───なぜ、その名を知っている」

 低く、をはらんだ問いかけだった。いや、その重さはもはやきつもんといっていい。

 昌浩は答えられない。これほどのげつこうれただけで切りかれそうな闘気。

 その場にいる全員が息をむ中、騰蛇はさらに冷たく言い放った。

「お前風情ふぜいが、その名を呼ぶな」

 昌浩の心が、音を立てて凍りついた。

 がくがくとひざふるえる。必死でそれをおさえて、冷たくなった手のひらを握り締めた。


 まばたくことを忘れたようなひとみが、静かに騰蛇を見返す。色を失ったままの顔に表情はない。

 ただ、騰蛇の金の双眸だけがまぶしい。

 やがて騰蛇は興味をなくしたようにふいと顔をそむけると、瞬きひとつで白く小さな異形に転じ、ひらりと身をひるがえして姿を消した。

 やや置いて、とうけつしていた風が流れ出す。

「……昌浩っ」

 ひどくせつまったようなかんだかい声は、だれのものだ。

だいじようか、真っ青だぞ」

 大人びた物言いで、心配げな響きがふくまれた、これは。

 目の奥が熱いのは、どうして。

 昌浩の膝が力を失う。誰かの大きな手がくずおれそうな腕を支えて、それにすがることもせずに彼は、そのままかくりと座り込んだ。

 視えない。見えない。視たいものはなに。見たいものはなに。

 胸の奥で、大切な何かがくだける音がする。これはなんの音。

 誰かが前に膝をつく。黒い瞳。これは誰。

 音が聞こえない。風の音や、れや、草のざわめきや。そういったものがすべて消え失せて、代わりのようにだまする声がある。

 ──名前ってのは、ちゃんと意味のあるものだ。不用意に名乗ってはいけない

 くらりと世界がれた。ちがう。揺れたのは、別のもの。

 ──あーあ、しっかりしてくれよ、晴明の孫…

 名前を、教えてくれたのは。

 大切だというその名を、ゆいいつの至宝だという、その名を。

 教えてくれたのは。

 ──お前に、俺の名を呼ぶ権利をやろう……

 教えて、くれたのは─────。












昌浩と紅蓮、ふたりの運命やいかに……!?

続きは本編でお楽しみください。

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少年陰陽師 真紅の空を翔けあがれ/結城光流 角川ビーンズ文庫 @beans

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