第301話 品定め.1
・断罪の銃[傲慢]
・双子ノ共鳴
・
・疑心暗鬼
・
・韋駄天
・
・狂い時計
・万能鍵
の八個見つかった。やはりあの銃は神具だったか。しかし傲慢ってなんだ?そして明らかに不吉な名前も混じってるが、オレの持ってる“慈悲の恵み”の例もあるからな。
詳しく説明を見ると次の通りだった。
【断罪の銃[傲慢]】
生きる銃。底無しの魔力を持ち、弾に魔法を付属する効果があるが、主を選び、銃の意に反する行為を行おうとした場合、弾は主へと向かう。
「ワーオ!!生きてるのかい!?これ!!」
大興奮。
銃を掲げて目をキラキラさせている。
そしてまた座ると名前をつけなくちゃと、銃を撫で回していた。
【双子ノ共鳴】
対象の髪の毛を巻き付けた人形の状態を共用をすることが出来る。怪我を引き取ることも出来るし、また、呪い殺すことも出来る。
「…コッワ!!」
身代わり人形兼呪いの藁人形かよ!
「今まで傷を治すことしか使ってなかったから、呪い殺すなんて初めて知ったよ。なるほど、そういう使い方もあるのか」
真剣にメモを取るアレックス。そのメモにはイラストと気付いたことが詳細に書かれていて、空いた箇所にまた新たに文章が書き加えられた。
「まぁ、でもやらないけどね。そんな相手いないし」
「人を呪えば穴二つって言うから」
「どういう意味だい?」
「人を呪えば自分にも呪いがいつか返ってくるみたいな感じだったかな?」
「ほう!因果応報だね!でも俺は殺る相手は直接殺るから関係ないけどね!」
こいつで、と、銃を誇らしげに見せた。
それもわりと危ない神具なんだけどな。
【
今まで歩いた箇所の位置や地形を自動的に記録する。ただし持ち主が変われば地図は更新されるが、元の持ち主に戻れば地図も元に戻る。
「便利だね」
「だね!どれどれー?」
地図を広げるとかなり広範囲の地図が描かれていた。主に西側だが、地名まで書かれている。
「なんかいろんな形のマークがあるけど」
縁の方にたくさんボタンに似たものがある。そういうデザインかと言われればそうかもしれないと思うが、何となく気になって触れてみると、地図が盛り上がり立体化した。
「ええええ!!!?なにそれ!!凄い!!」
「おおおおおおおおう!!!!ファンタスティック!!!!何したの!?」
「これ押したらこんなことに」
「はぁぁぁぁ…!!まさかこんなのがあるなんて…!!」
更に違うマークを押せば雲が現れ、また違うマークを押せば雪が、昼夜が、国境が現れた。凄すぎる。
【疑心暗鬼】
心にやましいものを抱えていると、背後に恐れているものの形を成した幻覚が現れる。
これは何に使えばいいんだろう。
「何か見えるかい?」
早速アレックスが発動させる。しかし何が変わったか分からない。
「特に何も」
今度はオレが持ってみる。
「どう?」
「よくわかんないんだぞ」
「これは保留にしよう」
よくわからなかった。
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