第6話 母親も統合失調症?
お母さんとは僕が16ぐらいの頃に喧嘩別れした。母親が家を出たのは、僕が小学校6年生の頃。つまり、10年間も僕はお母さんを知らない。今ではお母さんは東京に居るらしい。さて、お母さんの当時を知る僕からすると、お母さんは妄想と幻聴の症状があった。例えば、家に誰かが忍び込んでいるなど、誰かが悪口を言っているなどだ。正直に言うと僕は悔しい。病気が僕たち親子を引き裂いた。喧嘩別れの内容だって、お母さんの妄想に嫌気がさした僕の怒りだ。統合失調症は恐ろしく、言うならば何が原因で引き起こされるのかもわからない。発症してしまえば今後の人生は大変になる。自分はエッセイで幻聴とは仲が良いと言っているが、それは多少、話を盛っているところもある。現実は幻聴に振り回される僕。母親もきっと精神的な病の犠牲者なのだろう。今ではもうお母さんに対して恨みは抱いていない。あるのは、きっかけさえあれば仲直りしたい、それだけだ。仮に母親と仲直りしても、純子さんのことは好きで居ようと思う。僕の心の闇は深い。
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