第2話 ラブレターは儚くも

 僕には年の離れた好きな女性が居る。年上の1つや2つならまだ可愛い。しかし、二周りは年上の女性。その人の名前は純子さん。母親の居ない僕からすると、お母さんのような存在だ。中々、告白を三回はしたが、どれも失敗。けれども、三回目のラブレターとプレゼントで彼女は元気にはなったみたいだ。まぁ、昔の自分からすると、まさかと言った状況である。なぜ、この女性だけにはこんなに心を許せるのか? やはり、母親の居ない自分というのがはっきり物語っている。悲しい運命だとは思わない。むしろ、今こそが一番、僕らしい。それはあくまで主観の考えだが。だから、純子さんが悲しくなるようなことはしない、と決めた。悪さをもうしない。それによって、自分の症状もひょっとしたら改善されるかも知れない。

 ありがとう、純子さん。

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