別れ【番外】

僕らしばらく一緒に歩いた


帰り道


暗い中


お互いの顔もよく見えずに



でも


その歩みもそろそろ終わりが見えてきて


僕は足を止めたかったのだけれど


一人君が早足で前に行ってしまう


たった一人前に


前に



引き留めたかったけれど


残った僕らにそれはできなくて


自由気ままに生きる君がみんな好きなんだ


けれども


ホントは寂しい


寂しいじゃないか...



今となっては認めざるを得ないのだけれど...



まだ間にあわないかな




いや


ホントはもうわかってる



もうどうにもならないんだね




帰り道


不思議な時間が終わって


不安になっている


怖い


怖いよ


怖いんだよ...



泣いちゃいけないんだ


わかってる


でも


ホントは


いかないで...


そう言いたい






また

いつか

絶対

絶対に会おうね


旅立つ親愛なる君へ


まごころを君に


さようなら

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