虹詩

雨の中を

傘もささずに歩いている


冷たくて

暗くて

寂しくて

辛くて


でも雨は私を洗ってくれる

この涙でさえもわからなくしてくれる


雨は私を強くしてくれる



やがて雨はやみ

雲が流れ

太陽が現れる


明るくて

熱くて

眩しくて

優しくて


でも太陽は私を映し出す

この黒く伸びる影の私を


太陽は影を作り出す




空を見上げる

虹はまだない


いつ現るともわからない



虹に雨と太陽は必要だ


でも


雨と太陽があったとて

虹は現れるとは限らない




今度は見れることを信じて

今は見上げるのではなく

前を見続けよう

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