祈詩

この世界は愛に飢えている?


この世界は誰のためにあるのだろう


あなたのため?

私のため?


それとも幼い彼女のため?


私がちょうど深い眠りに落ちる頃


まだ幼い彼女は空を見上げた



遠く光った

ミサイルを見て

流星と間違えて彼女は祈った


みんながみんな仲良く暮らせるように


幼いながらも彼女は心からそう願った




しかし何と言う皮肉だろうか

きっとあのミサイルによって

多くの人が傷つくであろうに


何と言う皮肉だろうか

きっとあのミサイルによって

世界はまた愛に飢えるのだ


本当に何と言う皮肉だろうか

きっとあのミサイルによって

彼女の願いはたちまち世界へと広がるだろう




この願いはいったい誰が叶えるのだろう



あなた?

私?


それともあの幼い彼女?






いいえ



彼女はそれらを知っていました



それは私たち"みんな"です




今...

みんながみんな誰がために祈りを...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る