近未来、人類が産みだした兵器によって、たった一年の間に地球の総人口は80億から半減した。兵器は進化と増殖を繰りかえし、遂には食物連鎖の頂点の座を人類から奪い取った。
人類もまた、ただ兵器に捕食されるのを待つだけではなかった。兵器は普通の人間には視認できない。故に兵器を視認でき、それに対抗できる少年少女が選出され、隊が組まれた。
それがRTAである。
というのがおおまかな筋書になっています。
硬派で重厚な世界観に惹かれ、読みはじめましたが、読み進めるごとにさきの展開が気になって仕方がなくなりました。不条理な死、不条理な戦い、そうしてまた死。緊迫の場面が続いているので、息もつけないうちにどんどん物語に惹きこまれていきます。
ヒトには見えないと言われる少年。兵器を食べる幼い少女。ぐにゃぐにゃとゆがんでしか見えない少女の弟。そうして……。とにかくたくさんの謎があります。現在の最新話である第6話まで読んでのレビューとなりますが、これからどうなっていくのか、目が離せません。
期待をこめて、星はまだふたつにさせていただきます。