第4話何かを得て

「俺…結構、お前の事好きかも」

「うん」

と、頷いた。

そんなのは、知っている。

だって、こんな、仲であろう?

と、思った。

そこまででは、ないだろう?

と、柊木は、思った。

「じゃーん、付き合い立ての関係でーす」

「へ?!嘘?!ちがくない?」

と、こいつ。

俺は、そこまででは、無いであろうと、考えた。

そこまでなら、好きかも、なんて、思うが。

「ただの友人面だろう?」

と、俺。

「そうじゃないだよねー…!」

と、こいつ。

「私が、降られたの?」

この人は、本当に…

「降ったんじゃん」

「それはこれ、これはそれよ」

「何がだよ…。」

分からない。

この女の考えが、分からない。

「好かれやすいんだね?」

「何がだ?」

こいつは、続けた。

「そうしてると、結婚まで、発展するね?」

何がだ?と、俺は、思った。

高木の話しは、矢張り其しかないので、あろうと、思った。

そうやって、休み時間を漫喫するよりは、もっと、違うのが、あるだろう…なんて。

考えて。

「ごめん…私…好きな人できたから、無理かも」

ごめんねと、その女子は、言った。

高木は、えーなんて、言って笑ってた。

「大変だろうけど…頑張ってね?」

なんて、言われて。

凄く、落ち込むなんて、思えなかった。

「好きなんだってね?その人が…」

こいつは、また。

そんな事を言うのか。

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