第2話世界なんて

「俺、振らないわ…お前の事」

「えっ!?」

そう言われて、ビックリした

そんな事を、言わないこいつが、言うなんて、思いもしなかったからだ。

教室内の椅子から、立ち上がった。

そんな事は、ない。

ありえない。

と、思いながら。

「俺の事を、考えてるって、分かるからさ」

「なにそれ…俺って、ゲイかよ…」

「大丈夫だよ、上だと、ゲイじゃないからさ」

なんて、言われても…。

と、思いながら、悩んでいた。

そいつに、言われた。

「私は、柊木君好きだよ?」

って。

「へっ?」

俺は、驚いた。

そう言ったら、こいつは、言った。

「ほらね?やっぱり…でしょ?」

「えっ?えぇ!?」

なんて、思う。

お前らって、そういうのなんのかなんて、思って。

高く手を広げて、思った。

「俺、絶対、高木の事を、惚れさせるわ」

「えっ?」

そう言える自分が、好きだ。

「いやー…それは、ちょっと…」

「へぇ!?」

などと、驚かせられて。

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