花
人を好きになるのは神様が与えた人間への罰なのかもね
感情を持って
誰かを好きになって
そうして、別れていく
別れは淋しいね
胸の中が空っぽになるような感じがして
心臓にツタが絡まっている感じがして
いっそのこと
人間であることをやめたくなるくらいに
それでも、愛している
好きでいる間はそのことをすっかり忘れて
無邪気な笑顔で
これ以上ないくらいに
幸せに笑っている
別れた後、しぼんだ花が息を吹き返すように
ああやっぱり淋しいなって思う
それを人類は生まれたときから繰り返している
淋しさは花なのかもしれないね
胸の中という土で眠っていて
時が来ればまた咲く
だからね、ある日突然
心臓に植物のツタが絡まっていても
全然驚きはしないよ
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