Angel
夏を心待ちにして冬には遠く飛び立ってしまった
窓から飛び降りた天使を見て
君だと錯覚した夏の日
初めて覚えた単語はloveで
なれない筆記体で君の翼に書いた
どうか忘れないでと呟いて
君が飛び去ったことを実感する
相変わらずGoole mapは君の居場所を教えてくれなくて
飛んでいるからかと分かるまでに時間がかかった
天使をAngelと書くと知った頃
もう君は僕の前に現れなかった
おもちゃ箱を広げたような恋だった
その恋はまだ床に広げられたまま
さび付くのを待っている
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