髙国建国神話《2》


 無事に成長し、成人を迎えた宋はある時、村を出ることにした。

 彼は物心ついた時から外の世界を見たことがなかったのだ。

 そうして、旅の支度を整え、生まれ育った村から旅立った宋は、行く先々で疲弊した民を目の当たりにする。


“なぜ、こんなにも世の中は荒れ果てているのだろう?”


 そう、大きな衝撃を受けた宋は、さらにあてもない旅を続けた。




 ある時、宋は蓬莱山ほうらいざんという山のある地に辿り着いた。

 そこは、古くから神仙の住まう地と人々に崇められた聖域であった。

 その神聖な気に触れた宋は、ここで大きな出会いを果たすこととなる。






✳︎すみません。髙国建国神話は途中ですが、本編の方を進めさせていただきます。

 本当に、すみません。


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