パンドラの箱庭

@minamikurage

1箱目

「あなたはもう殺さなくていい壊さなくていいもしまた力を使う事になったなら今度は壊すためじゃなくて守るために使えばいい」消え入りそうな声で彼女わそういった

「うっはーはーごくっ」

またあの夢を見た

「次は国立魔法師育成学園…」

車内アナウンスが聞こえるもう着いたのか早いなー

「ここに来るのもかれこれ10年ぶりか警護任務依頼か」

この学校は魔法師を育成するために国連が建設した学校である。場所は日本の東京湾に位置する魔術と錬金術と科学技術によってできた大規模な埋め立て地である今日から俺たちはこの学校で高校生になる

「君名前は」

「日暮凛です」

「えーっとあったあった魔法学科ね第二校舎だねそこまっすぐ行って右だよ」

この学校では入学式の日に実力テストがあるその前の仮クラスをここでは教えられる実力テストと言ってもトーナメント形式の魔法技術を駆使して行う戦闘行為だここで今年入学する400人の生徒をA〜Dの4つのクラスに分けられる事前魔力量審査で俺は最下位だったここから全体の10パーセントのAクラスに登るには合計で5回以上も勝たなくてわならない俺はの特性上1日に使える魔力に上限があるまーご主人様が見つかればそんな心配も無くなる

「初戦の相手は刻印がない代わりに暗殺術の心得があるか」

「あっ凛」

声がしたと思ったら一瞬んで視界が奪われた

「会いたかった」

この声はこの国の皇女である天野千穂であるなぜただの庶民の俺が皇女と仲がいい?のかは後ほど説明しよう

「そんな事よりなんで貴方がここに居るの?」

「あ〜そうだった貴方に依頼があるの」

「はっもうー俺はあの時みたいには闘えないよ護衛とか暗殺も無理他を探しな」

「人探しよ貴方が8年前王室から逃がした少女、貴方は完璧に隠したけれど彼女が今年ここに入学する事が分かったの」

「それは俺も知ってるだから俺がここに居るんだよそれより彼女の事はもう王室は殺す気ないのか?もしまだ殺す気があるなら絶対に阻止するぞ今俺が受けている任務は彼女の保護と彼女が望む夢を叶えさせてやる事だそれが俺が先代から受けった最後の任務だからな」

「王室にその気はもうないはというより王室で彼女の生存を知ってる人間が少ないでも今の国王は彼女を殺そうとしてる」

「なんでその事を俺に教える」

「王室にその気はもうないと言ったわね付け足すわ王室は彼女に王室に戻ってもらおうとしてるわ」

「そんな事しても王室にはなんの得もないだろなんで戻そうとなんかしてる」

「損得感情じゃないわ彼女は母親は違うけれど私の妹よ」

「お前がそういう奴だって事は知ってるでも今俺が彼女の事をお前に紹介してお前が王室に彼女を連れて行ったら彼女は確実に殺されるぞ」

「だから私が王室内で安全な状況を作るそれまで彼女の事を守ってほしいこれからあの国王の事だから暗殺は頻度も暗殺者の質も段違いに高くなるわそれはもう執務室レベルが出てくるわだから彼女を守って欲しいの」

「はなっからそのつもりだよ」

「そのために早くご主人様を見つけなさい」

「っく分かってんだよ」

〜第二校舎〜

「くそそんな簡単に見つからねーんだよ」

ご主人様俺は刻印持ちと呼ばれる特殊能力者みたいな感じだ魔力を使うが魔法陣なしで魔法のような物が使える俺の能力は吸血鬼でも俺は自分で作れる魔力が少ないそこで誰かの血を吸ってそこから魔力を得る事ができるその事を知ったのはだいぶ昔の事だでもここ8年魔獣の血液を吸っても魔力が得られないそれになぜか手首と足首それから首に刺青のようなマークができたそこで色々考えた結果まだ血液を飲み干してない人間が居るからその人間以外からは魔力が得られないという事がわかったようは飲みかけの人間から飲み干せばいいだけの事だしかし俺は8年前ある少女を救ったそのあたりの記憶を思い出せないきっとその後に潜ったダンジョンのせいだろう

「えーっとここが俺の席か」

2分後

「えーっとそこ私の席だと思うのだけれど」

「えっごめん」

久しぶりに見た気がした

「あのーどこかで会った事有りますか?」

「いやないと思うよ」

会ったかも知れないでも俺は知らないいや覚えてない

「俺の席はここか」

でも急がないとな案外時間がねあいつらより早くあの子を見つけないと

俺はダンジョンに潜る前ににあの子を『天野楓』を妹に預けた楓は国王の娘で本当ならこの新生アジア帝国の皇女だったしかし彼女の父親つまり先代国王『天野茂一』が死に天使とのハーフだった彼女は現国王『天風茂人』先代の弟に当たる男に暗殺されそうになり皇室を去ったその手伝いを先代の命によりしたのがこの俺であるこれが俺が今探している少女と俺との関係だ。

「席つけ〜ってついてるか優秀ー優秀ー」

聞き覚えのある声がした顔を上げて見ると元後輩[国王補佐室第1警護隊]王の盾の異名を持つ部署のナンバーセブン田口由奈

「何でお前がここに居るんだよ」

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