この物語は、ある一匹の狐の悪戯から始まる。…ネタバレになるのでこれ以上は書けませんが、児童向けの作品に仕上がっており、私はこれを読んで泣きそうになりました。悪戯をすると、誰かが傷つくのは当たり前。それを、この物語を読んで気がついて欲しい。児童に是非とも読んで欲しい、いや、これを国語の教科書に使って欲しいと思う作品でした。
短いお話ですが、童話としてなりたっていて、涙を誘うシーンもあります。
王道の昔話です。
登場人物3人の気持ちを考えると寂しくなってしまうけれど、なぜか後味は悪くはなく、むしろ心が温かくなります。きっと3人が優しくて純粋だからなんでしょうね。