あきらめが肝心といふ世にしあればひとにすすめむ何事もなし

【読み】

 あきらめがかんじんといふよにしあればひとにすすめむなにごともなし


【大意】

 あきらめが肝心という世であるから、ひとにすすめるようなことは何もないのである。


【附記】

 趣味や嗜好の領域における個人差の大きさを思えば、「○○をしない(観ない、聴かない等々)ひとは人生損している」のような発言はおよそ大きなお世話であろう。我々はわかり合えないものだとの前提に立てば人間関係のストレスは減るとわたしは思う。

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