移りゆくわがよみぶりをながむれば八雲の道にまどひぬるかも

【読み】

 うつりゆくわがよみぶりをながむればやくものみちにまどひぬるかも


【語釈】

 八雲の道――和歌の道。歌道。[参考:精選版 日本国語大辞典]


【大意】

 変遷していくわたしの詠風をじっくり見ると、和歌の道に迷ってしまったようである。


【附記】

 連載を開始しした当初とくらべるとわたしの歌風はいささか変わったようで、連載を追うひとは戸惑いそうである。それを作歌の技術が向上したためだと手放しでよろこぶ気にはなれない。日暮れて道遠しである。


【例歌】

 人の親の心は闇にあらねども子をおもふ道にまどひぬるかな 藤原兼輔

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