わが国の伝統的の詩歌へとサブカルチヤーの息吹き込まな

【読み】

 わがくにのでんとうてきのしいかへとサブカルチヤーのいきふきこまな


【語釈】

 サブカルチヤー――社会の正統的、伝統的な文化に対し、その社会に属するある特定の集団だけがもつ独特の文化。大衆文化・若者文化など。[参考:デジタル大辞泉]

 吹きこまな(吹き込まな)――「な」は、動詞・動詞型助動詞の未然形に付き、①自分の決意・願望、②他に対する勧誘・願望の意を表す。[参考:デジタル大辞泉]


【大意】

 わが国の伝統的な詩歌にサブカルチャーの息吹を吹き込みたいものである。


【附記】

 思うにほぼすべてのメインカルチャーはかつてのサブカルチャーであろう。短歌や俳句を含めた多くのメインカルチャー(の権威)はみずからの正統性の上にあぐらをかいて、一般人から見向きされなくなりつつあるとわたしは考えている。まことに不易流行の四字に尽きよう。

 短歌や俳句(特に前者)において、漫画、アニメ、ゲーム等の現代のサブカルチャーを題材にした作品はもはや珍しくなかろうが、後代まで綿々と語り継がれる性質のものは決して多くあるまいとわたしは思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る